少し前ですが、娘は、私立小学校を卒業しました。
我が家は、私も夫も、小学校は公立小学校出身。
なので、娘の小学校については、最初から「小学校受験」を考えていたわけではなく…
昨今の中学受験事情を見聞きした結果と、色々な偶然やご縁がタイミングよく重なって、
その結果としての私立小学校受験でした。
でも。
小学校卒業にあたり、この6年間を振り返りかえると、小学校生活というのは、
人間関係や学習面において、その子の「根っこ」となる部分を作る、
とてもとても大切な時期だったのだなぁ、と改めて思います。
特に娘にとっては、
「誰に対しても、何事にも、誠実であることの大切さ」
「勤勉に努力することの尊さ」
この2つが、学校教育の大きな柱だったことの影響はかなり大きいものでした。
世の中の風潮として、
「要領よく」成功することが「カッコよく」て、
「コツコツ地道に努力する」ことが「ダサいこと」だったり、
「人」に対しても「物事」に対しても、「適当に手抜きする」ことも大事、
みたいなところがよくあります。
確かに、そういう一面もあるのかもしれません。
大人になれば、きれいごとだけでは生きられないので、全部を否定するつもりはありません。
でも、それは大人になるまでに身に付ければよいこと。
小学校時代というその子の「根っこ」の部分では、そういう要領の良さよりも、もっと基本的なもの、大事なものを身に付けてほしい、というのが親としての願いでした。
私立小学校と公立小学校の一番の違いというのは、
建学以来、連綿と続く教育理念が一本の柱としてあるかどうか。
その柱を学校の教職員全員で共有しているかどうか。
だと思っています。
そして、その教育理念に賛同するご家庭が集まるのが私立小学校なんですよね。
からこそ、小学校受験では、保護者面接が絶対にあり、その教育理念に賛同した家庭であるかどうか、しっかり見られるわけです。
中学受験では保護者面接なんてない学校が大多数なのに、小学校受験では保護者面接がある。
それは、学童期というのは、家庭での教育もとても大事で、学校と家庭が一丸となって子どもを育ててこそ、最大の効力が発揮される、と、学校側が考えているからなのだと思います。
そういった点で、我が家は、学校と同じ方向を向いて、子育てができたのはとても幸せなことでした。
そして、卒業を迎えるにあたり、「この学校に通わせて、本当に良かった」と心の底から思えたことは、幸せ以外の何物でもありません。
「誰に対しても、何事にも、誠実であることの大切さ」
「勤勉に努力することの尊さ」
娘の根っことして、生涯、娘を支え続けてくれると思います。