08) バンコク都心,スクンビットの豪雨 | BIG BLUE SKY -around the world-

08) バンコク都心,スクンビットの豪雨

バンコク都心,スクンビットの豪雨

ケット島から対岸に戻り、タクシーに乗ってバンコク都心へ向かう。
信仰篤い DS 夫人と AI と、エラワンの祠を参拝することにしたのだ。
都心へ向かう道は稀に見る渋滞だったので、電車で行くことにする。
チャトゥチャックの近くでタクシーを降りると、急に広がった雨雲から滝のような豪雨に襲われた。
エラワンへ行くには、モーチット駅から BTS に乗れば、最寄りのサヤーム駅まで一本で行ける。
それでも、この豪雨の中をモーチット駅まで歩くのは大変なので、目の前のバーンスー駅から地下鉄に乗った。

スクンビットで地下鉄を降りると、改札の向こうに大勢の人が立ち止まっている。
物凄い豪雨を、ここでやり過ごそうとしているのだろう。
改札の近くまで来ると、雷の轟音が聞こえる。
人垣の合間を通り抜けて出口まで来たが、滝のような雨に立ち尽くすばかりだ。
DS 夫人は、以前にスクンビット駅の近くのデパートで働いていたそうだが、このような豪雨に遭った事は無いと言う。
今日の雨は特別に凄い。

「 これでは、この先へ行くことはできません 」

この先の目的地はエラワンの祠、その後、エカマイの知人を訪ねようと考えていた。
エカマイの知人は DS 夫人の姉である。



[エラワンの祠,バンコク] (2008)


モスレムの父親の第一夫人の長女がエカマイの知人、第三夫人の長女が DS 夫人なのだ。
私が最初に知り合ったのはエカマイの知人で、彼女が AL 氏の一統に紹介してくれた。
その後は AL 氏と意気投合して懇意にしているのだが、しばらくエカマイの方は訪ねていなかった。
DS 夫人は、一昨年のパトゥムターニーへの引っ越し祝いに来て貰ったが、その後は連絡を取っていないと言う。
まるで豪雨が、私たちをエラワンではなくエカマイに行くよう、仕向けているかのように感じる。

「 エカマイへ行きましょう 」

DS 夫人の提案でエカマイへ向かうことにして、降り続く雨の中をくるぶしまで水に浸かりながら、BTS の高架駅へ向かった。



[エラワンの祠,バンコク] (2016)


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