こんにちは
となりのカウンセリング石巻の佐々木です
親子関係シリーズもついに最終回となりました
これまで「つい口を出してしまう」親の不安や、「子離れできない」心理に触れましたが、今回はその先にある、「見守る親になるためのステップ」についてお届けしたいと思います。
前回までの記事は下のリンクからお読み頂けます
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◆「手放す」とは「冷たく突き放す」ことではない
子どもがある程度成長し、手がかからなくなると、親として「これ以上、どう関わったらいいのか?」と戸惑ってしまうことがあります。
子どもが自分でやっていけるように見守るべきだとわかっていても、ついつい「これ、やった?」と聞いてしまう。
自分がしてあげなければ、うまくいかないのではないかと不安になることもあるかと思います。
その気持ちは非常に理解できます。
ですが、「手放す」とは冷たく突き放すことではありません。
手放すというのは、❝自分がすべてをコントロールしなくてもいいという気持ちに変わること❞を言い、子どもを信じて成長をサポートすることです。
◆信じる力の大切さ
「信じる力」とは、子どもが自分で歩んでいける力を持っていることを、心から信じることです。
子どもは、親がすべてをしてあげることで成長するわけではありません。
むしろ、自分で考えて試行錯誤を繰り返しながら成長するものです。
親として、子どもが失敗したり、苦しんだりするのを見守ることは辛いことですが、その経験が子どもにとっては大切な成長の一歩です。
◆「見守る親」になるために、心の準備を整える
では、どうすれば「見守る親」になれるのでしょうか?
1. 自分の役割を見直す
親としての役割は一生続くかもしれませんが、その内容は変化していきます。
子どもが成長する中で、親の役割も「サポート」に変わっていくのです。
2. 子どもを信じる
子どもがどんな選択をしてもその選択を尊重し、親が信じて待つことが大切です。
失敗や間違いも含めて、子どもにとっては大切な学びの一部です。
3. 自分の不安に向き合う
親が抱く不安は、自分の役割が終わることに対する恐れから来ます。
自分の不安などの感情を認識し、それが子どもにどう影響しているかを見つめていくことが、見守りながらサポートするために重要です。
◆親としての成長と子どもとの関係性の再構築
子どもが独立していく過程で、親もまた成長します。
親として手を引くことができたときに、初めて実感するのは、「自分がどれだけ子どもを信じていたか」ということです。
また、親としての役割を手放すことは親子の関係を再構築することでもあります。
お互いに新しい距離感を作り、お互いの成長を支え合う関係ができるのです。
◆カウンセリングで得られる「心の整理」
当カウンセリングルームでは、「手放すことができない」「見守る力を育てたい」という思いを持っている方々に対して、認知行動療法を用いております。
具体的な方法として、親としての役割変化に対する認知を見直し、子どもが自分で成長していく力を信じることができるようになるための心の整理と一歩を踏み出すサポートを行っております。
そして『自分がすべてをコントロールしなければならない』という思い込みが、どのように自分自身を圧迫しているのかを理解し、その考えを少しずつ手放す方法を実践していきます。
また、行動療法の一部として、子どもを信じて見守るための具体的な行動を練習し、実際にそれを行動として表現する方法を一緒に探していきます。
そうすることで子どもとの距離感を取り戻し、自分の『親である自分』と『人としての自分』を大切にできるようになるために、心の中にある不安や葛藤を一緒に解きほぐしていくことが出来るのです。
当カウンセリングルームでは以下のようなご相談をよくいただきます。
・子どもを見守る自信が持てない
・手をかけることをやめるのが不安
・自分の不安を子どもに押し付けていると感じる
・子どもとの関係がぎこちなくなってきた
こういった日常にある心のモヤモヤや生きづらさなどに寄り添ったサポートを行っています。
ひとりで抱えず、安心してお話しできる場としてご活用ください
子どもを見守る親になるためには、まずは自分自身の不安や心配をしっかりと見つめ、「手放し」の勇気を持つことが必要です。
親としての役割を再定義し、子どもを信じて支えることが、より良い関係を築くための第一歩となるのです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
となりのカウンセリング石巻では心理学・脳科学を用いてカウンセリングを行うと同時に、「この先困ったこと・悩み・不安や心配などが出来ても自分で解決できる力をつけて卒業していただく」を目的にしております。
また、家族や身近な人のために自身で相談に乗ってあげたい、助けになりたいという方には❝カウンセリングの技術❞を教えております。
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