うん、無理。
仕方が無いから、計算問題を全て捨てることにした。
だって、molがわからないって言うんだもん。
molから説明したら、それで終わってしまう(註:あくまでテスト対策の臨時授業)。
とにかく化学反応式と、出そうな語句と、最低限のメカニズムをたたき込むことに集中した。
あれもこれもつまみ食いするように教えるよりは、ひとつでもいいからきちんとわかるように指導できるように文科省はカリキュラムを変える気は無いのだろうか。
無いだろうなぁ。教科数を増やすことしか考えていないのだから。
私は授業中によく脱線するのだが、結局私が今やっていることは親父や代ゼミのトップ講師がやっていたことと同じことを知らず知らずのうちにするようになっていた(あの当時、札幌校は限りなく代々木校直轄)。
応用力、類推力、思考力を鍛えるためには、対話をしなくてはならない。
パブロフの犬を作って、それで入試で点を取って合格したとしても、その先に未来はない。
だから私は、私が納得のいく水準で受け答えできない限りは、決して手放しで認めはしない。
考えさせない限り、本当の力は身につかない。
自分で考えようとした人間だけが、勝利をつかむことが出来るのである。
あなたの未来は、今、みえていますか?