来年度大学受験にむけて始動した浪人生の生徒さん。
平たく言って、今スタートを始めた人間と、浪人して四月の開講まで遊びほうけた人間とでは、実に一月半の差が出る。
今年の惨敗ぶりは確かにみごとだった。
私が指導した生徒さんは無事本命の東北学院大学に受かり、この子は落ちた。
そして、この子は藤川のところへ来た。
オーダーは「『学院』のつかない仙台の大学」
偏差値40台からの、スリリングな挑戦の始まり。
正直に言えば、出身高校を考えれば、到達限界点。
でも、逆に言えば、到達は可能だということ。
東大に入りたいと言われても藤川には無理だが、たかが国立工科大学附属文系カレッジならば。
今度は全教科の面倒を見るので、全てが藤川の責任。
偏差値60の壁を超えられるかどうか。
8月にSS53~55ぐらいあると、先が見えてくる。
はたして、あの熱意を一年持続できるか。
来年度は、この子を中心に全てが回ることになる。