今回は発達障害の子どもに対する薬物療法についてお話しします。
特に、保護者の方の「抵抗感」にスポットを当てたいと思います。
※ただし、私は医師や薬剤師ではないので、いち教育者としてお話ししていることをご了承ください。
①ADHDの薬って?
「コンサータ」「ストラテラ」などが有名です。
いわゆる「向精神薬」という種類のお薬です。
②薬物療法で変わる?
私の教員時代の経験や、今あるお子さんとの付き合いの中では、服薬がいいきっかけになるケースもあります。
このような場合は、できるだけ早く薬物療法を始めたほうがいいこともあります。そのため、保護者の方には辛抱強く関わって、お話を進めます。
③親の抵抗感について
保護者の方の薬物療法への抵抗感はいくつか理由があります。
・副作用を過度に気にしている・(子どもの)障害受容が十分ではない=薬を飲むほどではないと思いたい・薬物療法に頼らず、自力で対処法を見つけてほしい・薬物療法は最後の手段だと思っている
最後の「薬物療法は最後の手段だと思っている」は特に気を付けたい考え方です。
このように考えていると、もし薬物療法がお子さんに合わなかった場合
打つ手がなくなってしまうんです。
ですから、薬物療法を「最後の手段」だと思うのは危険だと私は考えています。
④保護者の方とどう向き合うか
薬物療法をするかどうか、ということを決めるのは保護者の方です。
ですから、無理に説得しようとするのではなく、
受容的に話を聞き、一緒に考えていく
ということを大事にしています。
⑤薬物療法をどう考えるか。
最後に、1つだけ大切なことをお伝えしたいと思います。
薬物療法を過大評価しない!
ということが大事です。
・「薬を絶対に飲ませたくない!」・「薬さえ飲めば治る」
真逆のように見える2つの考え方は、実は共通点があります。
「薬を過大評価している」という点で似ているのです。
あくまでも薬というのは 目標達成の手助けになるものです。
万能ではありません。
薬物療法と合わせて、教育的支援・社会的支援・医療的支援など色々な選択肢を持ってお子さんをサポートすることが大切です。
今回は発達障害のお子さんの薬物療法についてお話ししました。次回もお楽しみに!
学校教師(先生、教職員)のお悩み相談カウンセリング・コーチング
勉強が苦手・グレーゾーンの子どもを対象とする学習塾の開業コンサルティング
お子様の発達障害・不登校・学校との連携に関するご相談
NPO法人エバーグリーンのカウンセリング専門サイトはコチラです。
勉強が苦手・グレーゾーンのお子様のための個別指導塾
NPO法人学習支援室エバーグリーン用賀中町のHPはコチラです。
勉強が苦手・グレーゾーンのお子様のための中学・高校受験専門進学塾
エバーグリーンのLINE@に是非ご登録ください!有益な情報を発信しています!