今回は、中高生(特に高校生)の学力向上のために必要な力についてです。
勉強は「教える」「教わる」という関係で成り立っています。
この関係の中で、生徒側が学力向上のためできることは何でしょう?
それは「学び取る」ことです。
①先生まかせの受け身な学習態度
もちろん生徒の学力向上のためには、先生の「教える力」が必要です。
しかし、先生の分かりやすい解説頼りで勉強が通じるのは小学生まで。
長めに見ても中学生まででしょう。
「塾に行って、○○先生に教われば分かるからいいや」
というような受け身な学習態度でいると、中高生くらいで伸び悩むようになってしまうのです。
特に高校生の学習は予習が重視されます。
授業を受ける前に、自分の分からないところや課題を明確にしてから教わったり、先生に質問をしたりという「学び取る」姿勢がないと、勉強についていくのが難しいです。
②受け身になりがちな現代の塾
最近は、動画の授業をメインに行う塾が増えていて、誰でも質の高い「分かりやすい」授業を受けることが可能です。
つまり、現代ではインプットには事欠かないのです。
動画の授業を受けるうえでは、
常に分かりやすい授業が受けられる
↓
授業さえ受ければ、学力が伸びるだろうと過信する
↓
ただ塾に行けばいいや
このような気持ちの循環が生まれがちです。
生徒が「教わる」ばかりで「学び取る」ことを忘れてしまわないように、注意が必要です。
もちろん映像授業には良い点も多々あります。
昔は生徒に勉強するやる気や意欲があっても、難しい教科書しかないために、授業についていけず置いていかれることが多々ありました。
しかし、今は映像授業のような分かりやすい解説を誰でも受け取れます。
そういう意味で現代は「意欲が報われる時代」といえるかもしれません。
その一方で、分かりやすい解説はありふれたものとなり、「教わる」学習の効果が薄れていることも確かです。
生徒は、なおさら「学び取る」力が必要になります。
③受け身にならないために
では、受け身な学習態度にならないためには、どうすればよいのでしょうか?
重要なのは「アウトプット」です。
そもそも学習の流れは
「分かる」→「できる」→「身につく・定着」
というものです。ですから、授業を受けるだけでは「分かる」のところまでしかできていないのです。
「できる」「身につく」ためには、アウトプット・演習が絶対に必要です。
具体的には、教わった内容を自分で何度も確認したり、試験本番のような気持ちで問題を解いたりということです。
それに加えて、先ほど挙げた「予習」も欠かせません。
つまり「学び取る」力とは
・予習力
・アウトプット力
この2つの力を合わせたものです。この力を伸ばすことが学力向上につながります。
④エバーグリーンの「学び取る」力を伸ばす授業
エバーグリーンでは、子どもの「学び取る」力を伸ばすことを意識して、
生徒の特性や考え方の癖、そのときのメンタルの状況に合わせた教え方をしています。
「学び取る」力を自分で伸ばすための手助けとしての授業です。
また、アウトプットの練習ができる自学自習形式の講習もあります。
中高生以降は、「教わる」だけか「学び取れる」かで、勉強の成果は大きく変わります。
どうか「教わる」だけで終わらず、自主的に「学び取る」姿勢を大切にしてください。
今回は、中高生(特に高校生)の学力向上のために必要な力についてでした。
次回もお楽しみに!
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