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2021の福その1

R-birthの毎年年末恒例企画、福セットのサンプル製作、早いアイテムだと生産が今年も始まっております。

今年はちょっと早めに準備したのでうまくいけば12月中旬に発売できると思います。

 

 

まだ詳しい内容はちょいとお楽しみにさせてもらうとして、現段階の決定事項は、
 
・現在、R-birthのインスタにて2021福セット用新作のチラ見せを開始しております!
 
 
・2021も今回のための新作率が異例の90%‼︎
 
そうです、 R-birthの福はよくある在庫詰め合わせではないのです!
通常販売の在庫品はほとんど入らない、この企画のための完全新規デザインがずらっと入ります。(※画像は昨年の福セット新作たち)
 
 R-birthは通常販売アイテムはその時せっかく買ってくれたお客様のためにも、商品1つ1つのプライドのためにも基本的にセールは行ないません。
その代わり毎年、福企画の年始は通常品となんら変わらないクオリティの新作何種類も投入し続けるという意味のよくわからない無茶をここ7〜8年は続けているのです。
 
・内容物については、来シーズン2021SSのレギュラーアイテムから先出ししてしまったり、一般発売予定のないこの企画のためだけのシルクスクリーン多版仕様デザイン物なんていよいよ普通のブランドならありえないヤバイ方向に向かいはじめました。
 
また、それにより来シーズンアイテムに当然バッチリ合わやすいアイテムが目白押し、この福で手に入れたアイテムを今季、そして来季アイテムに合わせる楽しみも生まれます。
こういった具合に中身の具合も破格中の破格な企画となっております。
 
常連R-birth Knightsな皆さんも、さらに今まで R-birthを気になっていたけど実際どんな感じなんだろ?と思ってるご新規様にも R-birthスターターキットとしてお買い求めやすい大チャンス
 
また発売時期や気になる中身のチラ見せなど、詳しい事は一番はやいのがインスタ。並行してこちらのブログに書いていきますので、今のうちにR-birthインスタグラムのフォローをお願いいたします。
うちなんかの規模で出来る精一杯の年1回のお客様感謝祭企画、引き続きお楽しみに!
 
 

R-birhの革ジャン−6−

皆様にお付き合いいただきました、このblogもいよいよ大詰め。

 

前回は大元にしたビンテージUSモデルからの問題点であった修正についてお話でした。

https://ameblo.jp/r-birth/entry-12631023704.html

 

 

今回の最終回はいよいよ今回の革ジャン全貌、そこでR-birthならではな新規ギミックと、その生産地についてお話いたしましょう。

 

まずは生産地。R-birthで生産するには安価な海外生産なんてできるわけがない。

しかも今回は革ジャン。いつもの布素材の縫製屋さんでは縫えないんです。

求めたのはまさに専門職人のいる皮革衣類専門工場。

 

ペラペラでない上質なレザーを使用したいし、R-birthオリジナルギミック、今回のこだわり抜いたサイズ修正、そして普段はこちらで揃えるけど、今回はバックルやジッパーといった各パーツの手配まで相談できる工場は国内にないものか。いや、もちろん、あるにはあるでしょう。

でも現地に赴いてこの思いは直接伝え場が欲しかった。だいたいR-birhtの場合は極力そうしてるんです、現地の工場まで足を運び、職人さんと直接お会いして僕の要望と思いを伝えたい。メールのみの連絡でチャチャっとじゃない、そういうものが最後のワンクオリティにつながると思ってます。

 

そんなこんなで、生産工場を模索している中、僕の手持ちの革ジャンの中に国産の革ジャンがありまして。あの界隈では当時カリスマ的人気を誇ったPUNKブランドのやつなんですが、今でも覇気をもった大事な革ジャンコレクションの一着。そろそろオイルアップしなきゃなーとごそごそポケットあたりをチェックしていると、、

 

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洗濯表示がでてきまして、まあ隠してますがここにブランド名のほかに、なんとまあ生産工場が記されていたんです。おおお、ここと同じ革ジャン工場なら、と一番くらいの希望にたどり着きました。なんたる運命。

でもこの革ジャン自体は15年くらい前のものだし、、とネット検索するとまだまだ現役、といったら大変失礼な話で、昨今は年間コレクション発表してるような世界的ハイブランドのレザーウェアも手掛けておられるような国内随一なライダース製造工場でした。とくに今回のような-革ジャン-は得意中の得意な案件だそう。

 

よし、ちょっと遠いけどお土産持って伺わせていただきましょう!

そしていつものKnightsのRYOくんとお伺いした関東は某県某所。

 

こんな感じでものすっごい大量の皮革ストックが!

見せられないけど縫製の終わった有名ブランドの革ジャンがずらっと並んでおりました。

 

ここのお部屋でこちらの社長と担当の方と会議させていただき、今回のアイデアの全項目を相談、無事にクリアできるようになりました!

…国内でも数ある皮革工場、どこでも良かったわけじゃない。かつて僕が憧れた国産革ジャンを作っていたここにお願いすること、これほど安心かつ、頼もしいことはない。R-birthサイドからすればどんなにすごい工場より、考えられる第1位な生産地点だったんです。

 

素晴らしい生産地とベストマッチ。

 

そして打ち合わせを重ね、トワレサンプルが届き、何度かの修正に苦労しつつ、

 

とうとう完成した長年の夢だった《R-birth オリジナル革ジャン》、命名leather jacket ''Howling At The Moon'' がこちら!

 

 

 

上質なカウハイドレザーを使用し、腕周り、着丈などを現代版にリサイジング。

そしてエリなどの縫製パターン、バックルやジッパーなどの付属金具などは60s オリジナルUSタイプライダースに極力近いものを使用。

 

ジッパーについてはYKK刻印の現行ものなんて考えられない。袖口部分の扇状スライダー(引き手)やフロントのデカスライダーはオリジナルになぞらえてWALDES社別注ジッパー。

 

エリなどのボタンホックは安易にロゴ刻印などはやめてあえてここも60s オリジナルになぞらえてフラットなパーツを採用。ロゴ刻印もやろうと思えばできるけど、ここが重要なんです。通な人はわざわざロゴ入りがイヤでフラットに変えたりしてるんです。

 

そして腰ベルト部分のオリジナルと同型の八角バックル。

これが手に入らなければこの革ジャン企画自体、諦めたであろう本当にこだわったパーツ。この工場さんのネットワークでやっと見つけました。。

 

昨夜、森健くんにさっと撮ってもらった僕の着用ですが、

 

 

 

僕が身長170cm体重62kgくらいでSサイズを着用。

前述BLOGの往年のUSタイプ着用アーティストたちの尖ったディテールはそのままに、着丈や腕周りの太さを修正したジャストサイジング感が実感できると思います。

僕の好きなスタイルはやっぱりだるだるの革ジャンより、ちょいキツいジャストくらいがカッコ良い。ファッションは我慢なのです笑 といってもかなりタイトめなんでゆとりをもって着たい人や、中にセーター、スウェットを着たい人は1サイズ上を選んでも良いですね。

 

そしていよいよR-birth革ジャンのオリジナル新規要素を初紹介。

 

 

分かりやすいように写真にコントラストをかけておりますが、それでもわかるかな。

この革ジャン、実は微妙に違う2種類の高級ブラックレザーが使用されいます。

 

まず、常に露出するメイン部分には通常の革ジャンと変わらず、リアルレザー特有の艶めかしい光沢のある高級カウハイドレザーを。

 

そして、、

1,上エリ裏、 2,ラペル(フロントジッパーを閉めると隠れる右見頃のジッパー内風防部分)、3,両袖口ジッパー内、4,前面スラッシュポケット3つのジッパーを開けて見える内部の革(ジッパー脇の玉フチ部分ではありません)5,エポーレット(肩章)裏

の各部分にメイン部レザーに比べてややマットな染仕様ブラックレザーを採用。

 

つまり、ジッパー各種を閉めて着用する場合にはこのマットレザー部分は一切露出せず、通常の革ジャンと全く同じです。

 

が、上エリを立ててジッパーを開いて着用する時にはじめてブラック2色のコントラストが現れます。分かりやすく言うとこのユニコーンガンダムのデストロイモードみたいな。

 

とはいってもこのように分かりやすいように加工した写真をみてもらっても、それでもあまりわからない程度、微妙な差しかない2種のブラックレザーなので、いかにもといった下品なバイカラーなどには決してならないように配慮しておりますのでご安心を。

この2種のブラックレザーの色味差は長年の着用でそれぞれの革の経年変化により少しずつ現れるでしょう。長年愛用していただき、唯一無二のあなただけの革ジャンに育て上げてください。

 

そしてほかにもこだわったポイントを紹介。

 

まず裏地のブラックキルティング。

これは付属屋のありものではなく、60sビンテージの革ジャンと同型のダイヤ型になるようにR-birthでオリジナルキルティング裏地を開発。

 

そしてオリジナルにはない、左見頃に内ポケット、さらにその下の腹部裏に布ポケットといった2種のポケットを配置。表のポケットはシルエットをこわすのでそんなに大きなものは入れないようにしたとしても、この2つのポケットのおかげでタバコ、スマホ、腹部布ポケットには缶ビール(ギターウルフのセイジさんはそうするらしい)なんかをしまうには収納力抜群です。

 

そして拡大。

 

襟下の通常のR-birth YSC!レーベルネームとは別に、さらに今回のライダースプロジェクトにぴったりのS/SでKENTOOさんが描いてくれたBLITZ KRIEG GIRLSオリジナルコンセプトネームを配置。

このネームはかなりサイズが小さく印刷はかなり困難で苦労しました。。普段は日本酒のラベルなどを作成している国内老舗印刷会社のおかげで実現。

 

 

あ、そしてこのコインポケットの蓋の裏にもちょっとした工夫があります。

書くようなことでもないので、ぜひ手に入れた方はこの蓋をめくってみてください。

 

そして60sなどのUSオリジナル革ジャンには左右のエポーレットに1発ずつ付属する10本足スタースタッズ。これと全く同じものがおまけで2個付属します。

これが最初から打ってないのは鋲なしが良い人のための配慮ですが、オリジナルの雰囲気が欲しいかたはぜひ。

打ちたい方は鋲の10本の足をレザーにかるく押し当てて、その足の跡に沿って小さめのキリなどで足が入る程度の小さな穴を開け、足を通しきったら曲げてください。簡単にできます。

 

そして苦心の上で出来上がったサンプルをまずは地元のKnightsたちにサンプルを試着をしてもらいましたー!

 

イケメンシルバー職人、DRIVE亦野氏。彼のシルバーショップ、DRED LINEにて。

そう、いつもR-birthのヘルムくんペンダントやホースシューリング、IDブレスといったシルバーアクセサリーを作ってもらってる方ですね!この革ジャンBLOGを熱心に読んでいてくださり、先日ご試着いただきました。僕とそんな身長体重が変わらないのでサンプルSを着用。インナーになにか着たい場合はもう1サイズ上もありかもです。ご予約ありがとうございます!

 

そして、ラフィンノーズのライヴによくいくPUNK友達の篠崎さん。

 

アナーキーシャツを着てきて試着の準備万全です。

とりあえずサンプルSサイズ着用してますが、彼は身長高めな180cm弱くらいで細いけど身長のある羨ましいPUNKS体系なのでMサイズをご予約いただきました。

まあSサイズでもジッパー閉まってたんでタイトも良さげでしたが、やはりインナーを気にしてとのこと。

 

ではまとめます。

R-birth leather jacket ''Howling At The Moon''

Sサイズ

胸囲98cm 着丈60,5cm 肩幅43,5cm 袖丈60cm 袖口幅12cm

 

Mサイズ

胸囲103cm 着丈62cm 肩幅45,5cm 袖丈62cm 袖口幅12.5cm

 

Lサイズ

胸囲108cm 着丈63.5cm 肩幅4 7,5cm 袖丈63.5cm 袖口幅13cm

 

※天然皮革素材ですので縫製時に伸縮があるので、どうしても1着1着に若干の多少のズレが出ます。予めご了承ください。

 

表地:カウレザー、クローム(BK)カウレザー

裏地:R-birthオリジナルブラックキルティング(ポリエステル100%)

各位置ジッパー/WALDES別注ジッパー仕様

 

オリジナル同型スタースタッズ2つがノベルティで付属。

 

そしてきになる発売日と値段について。

 

発売/12月上旬〜中旬予定。

予約販売開始について

この革ジャンの詳細解説のために、開催する

10/18(日) 21時からのR-birth インスタグラムライヴ終了時からご予約開始いたします。生産数がいつもに比べてさらに極端に少ないのでご予約の方優先になりますがご了承ください。各サイズ1桁くらいしか作れないと思います。

そして販売価格はこのインスタグラムライヴにて発表

もったいぶらせるつもりはないのですが、現在経費計算中で、そりゃこんだけこだわった国産オリジナル革ジャンですし、でもR-birth20周年ですし...。

 

この10/18のインスタライブでは、オリジナル60sビンテージ革ジャンと今回の ''Howling At The Moon''を比べて映像で徹底解説いたします。

以下のR-birthアカウントをフォローしてお待ちください。

R-birth インスタグラム

https://www.instagram.com/r.birth/

 

 

R-birthの革ジャン、いよいよ発売いたします。

ここまでの長い連載にお付き合いいただいた皆様本当にありがとうございます。

 

では10/18(日)21時からのインスタライブをお見逃しなく!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

R-birhの革ジャン−5−

R-birth オリジナル革ジャン開発解析BLOG第5回。

前回はこちら!

https://ameblo.jp/r-birth/entry-12630413185.html

 

 

R-birthで開発するオリジナル革ジャンは俗に言う定番中の定番、USタイプのダブルライダースで決まった!

さて、前回は60sオリジナルを研究すると現代にはやや腕周りや着丈、本体部分のシルエットの逆三角形がやや難ありで修正をすることにいたしました。

いよいよ先日届いた、最終サンプルの写真を初公開しながら説明させていただきます!

 

まず袖。初発表、R-birthオリジナル革ジャンから!

 

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私の手持ちの90sの国産ライダースを研究すると、すでに腕周りが修正されている革ジャンがありました。そこでこのパターンを参考にさせていただき、AH周りのアクションプリーツなどといったディテールを壊すことなくそのままに、袖部分をAHから袖口にかけて改修をさせていただきました。

まず、AHから肘までのパターンを基本的に細めに修正。ここで細くしすぎてもバイクなどのライディング時にあまりに乗りにくくなっても本末転倒。そこでの数値をギリギリまで調整。

 

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別注WALDESジッパーやレザーの輝きも気になるところですが、さらに肘から袖口まで。

ここもギリギリの範囲まで細く削ぎ落としながら袖口は若干のゆとりを取りたい。

袖がぶかぶかのストレスってUSタイプ持っている人はわかると思うのですが、この袖幅全体の調整にかなり苦労しましたので、前回BLOGのオリジナルのものと比べるとかなり解消されていると思います。

語弊を恐れずにわかりやすく言えばschott形状の袖でルイスレザーなみの細さといった感じでしょうか。

 

そして逆三角形だった本体。こちらも初公開写真、R-birthオリジナル。

 

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ここはオリジナル60sは脇の下からウエストまで約5cmも減少したテーパードが入っていました。なので約1〜2cmに調整。これにより、バストからウエストまでは従来の逆三角形でしたがR-birthオリジナル革ジャンはテーパードがあまりかからない形状になります。

僕はあまりやらないけど下にスウェット着たい人にも便利かもしれません。

さらに襟下から裾までの着丈についても60sオリジナルよりわずかに延長。さきの逆三角形解消にともない、ストンとそのまま落ちる長方形のようなシルエットとなり、これにより欧米人特有のマッシブ感はなくなり現代の万人に合いやすい形状に解消されたと思います。

 

今回は大きな修正点について解説させていただきました。

残すは、R−birth革ジャンのオリジナル要素の解説。

気になる全体詳細写真や、各パーツといった細部まで、また着用写真は次回最終回予定のこのBLOGと前回告知した10/18(日)21時からののインスタライブなどでいよいよ全貌を発表いたします。

 

お見逃しなく!

 

 

 

 

R-birthの革ジャン-4-

R-birthオリジナル革ジャン、解説BLOG連載第4回目です。

ここまではR−birthのソースとなる媒体に沿って革ジャンの歴史を紹介をして行きました。

 

おさらいは以下から、

 

R-birthの革ジャン-1-

https://ameblo.jp/r-birth/entry-12629333258.html

 

 

R-birthの革ジャン-2-

https://ameblo.jp/r-birth/entry-12629601902.html

 

R-birthの革ジャン-3-

https://ameblo.jp/r-birth/entry-12629791345.html

 

 

さて、今回からはいよいよオリジナル革ジャンの核心に触れて参りましょう。

 

R−birth初の革ジャンはどんなものか?

まず全体的なデザインソースとしては、僕のルーツから今回は最初だし、子供の頃から憧れていたRAMONES的、いわゆるUSタイプに大元は決まった!

 

あらためてこのUSタイプ革ジャンについて。

ざっと解説すると、W仕立てでいわゆるフロント部分はレザーが2重になり、バイクのライディング時には風防の役割を果たす。高速のチケット代やコインを収納するべく、スラッシュポケットやコインポケットの収納が充実。

やや着丈は短めで、背面は万が一の転倒の時も肝臓を守るキドニーパットという切り替え部分が腰につき、袖周りにゆとりがありバイク運転中について考慮されているデザイン。

SCHOTT社などに代表されるこのダブル仕立てタイプの革ジャンはおそらくは50年代に登場。それまでの航空機のパイロット用やタウンウェアよりもバイカーズ向けに生み出されたものだったんでしょう。

そこをさらにもう少しお国の事情などで改善されたのがUKタイプ、いわゆるロンジャンだったのでしょう。

革ジャンて存在自体がもうかっこいいで完結してましたが、こういった機能美から始まってたんですね。その実用的なディテール部分すら歴史を感じてかっこいい。

 

 

_さて、このUSタイプをR−birthの革ジャンとしてリリースすることについて、

まさか60年以上前の由緒ある伝統デザインではあるが、だからって現代にそのまま出せばいいってもんでもない。

そこはいつもの足し算、引き算を加えなければ。

 

まず、元になる私物のSCHOTTビンテージのUSタイプは60年代のもの、

襟の形や8角バックル、ジッパーなどの使用パーツなど、またパターンもバイクのライディング時の機能性が昔のものとはいえ構築された一つのすっごい素晴らしい-伝統の革ジャン-として唯一無二な存在感。


しかし現代ファッション、バイク乗りではなくタウンユースで着用となった場合、現代にしては着丈は短めだし、肩幅は大きく、バストからウエストまでにテーパードが入るいわゆる、欧米人体型向きな逆三角形シルエット。。

 

さらに腕周りは現行モノの振袖みたいなモノよりかは細めだけど、それでもバイク用としてのライディングウェア的な袖のアクションパターンを重視したため、袖の付け根から二の腕あたりがどうしてもちとゆとりがあり、でかい。。写真で見てもらうと、

 

1枚目がUKタイプのもの。

2枚目がUSタイプ。

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そのまま見頃に袖が付いているUKタイプにくらべてUSタイプはライディング時のアクションのため、特徴的なパターンのAH(アームホール)まわりになっております。

それにしても二の腕がけっこうでかいのがわかると思います。

さらにバイクへの搭乗時の前傾姿勢を重視して袖も普通に着用するにはちょっと長め。。

 

…RAMONESは30年間、いわゆるこのライディング用レザージャケットをステージの上でも、また普段着として日常でも着こなしてかっこよかったけど、これは2020年の現代の僕らみたいな日本人の体型で、まして、バイク搭乗時ではない普段着として着こなすのはちと難しいのでは。


往年のPUNK ROCKERたちや、RAMONESはこのままジャストサイズできてるけど、

R-birthで一から現代にリリースするからにはエリや付属パーツなどの伝統を構成するディテール部分は残しても、もう少しパターンを調整しなければならないと思いました。もちろんバイクに乗っても使えるようにある程度の機能性は残しつつ。

 

という感じで、残すモノと変更点は定まってきた。でも現代向けにパターンをアレンジしただけで、オリジナルと呼ぶのはちと図々しいんじゃないか。さらに20年記念で僕の夢の革ジャンを開発するとなると、R-birthならではなオリジナル要素を盛り込んでこそ。しかしながら、そこは昔から伝統ある完成されたデザイン、いわゆる文化レベルなものにうちみたいなブランドが何か足したりしても良いモノか、、、。

この辺りの新要素の解説は次回に。

 

つまり今回のR-birthのオリジナル革ジャンは、以下の3点が開発においての最重要ポイントと定まりました。

 

1,残したい部分

・エリの形状や各種パーツ、全体的にタイトシルエット、機能性は残しつつ、

 

2,変更点

・着丈肩幅の逆三角形パターン、袖丈、AH(二の腕周りあたり)のサイズ調整。

 

3,新要素

・? ? ?

 

さて、歴史あるアイテムに対して、新要素として一体何を盛り込むのか、

さらにそのアイデアを持ち込み、実現化するための生産地点は何処なのか。

 

その辺りは次回BLOGにて。

 いよいよ開発のお話に迫ります。


そして、ニュースです。

来る10/18(日) 21時より久しぶりにR-birht T.Vを放送します。

またインスタライブになる予定ですが、今回の革ジャンサンプルを僕の手持ちのビンテージ革ジャンと比べて考察しつつ、余すことなくギミックを解説させていただく予定です。ぜひ予定を空けておいてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

R-birthの革ジャン-3-

R−birthオリジナル革ジャン紹介blog第3回。

 

前回までは開発経緯と私の革ジャンとの出会い、思いのお話でした。

 

さて、前回からもう少し時を進めて進めてみましょう。

 

小中学生期に革ジャンとの出会いを果たし、

僕らが好きなROCKやPUNKの革ジャンといえば、色々調べるうちにそれぞれ色々タイプが分かれていくけど、おおまかにはルイスレザーに代表されるUK産のもの、そしてSCHOTTのようなアメリカ産のものの2種類が定番だった。

 

 

そもそも戦闘機コックピットの寒さに耐えうるウェアとして始まり、ロッカーズに代表されるバイク乗りのためだったりした革ジャンの歴史でも、僕らがやはりピンとくるのはこちらの2種類のいわゆる《ダブル仕立てのライダース革ジャン》。

 

僕自身の革ジャン遍歴は前回ののち、アメ横でリベンジして名もなきノーブランドのUSタイプを手に入れたのが始まりだったかな。現代ほどサイズが充実してなくて残念ながらちょっと大きかったけどそれでも嬉しかった。

その後にサイズがタイトなものを探して当時の現行SCHOTTにだどり着きました。前回のハイロウズ時代のヒロトさんが来ていた618って定番モデルだった気がします。ここまでずっとUS、いわゆるアメジャンばっかりでした。

 

その後に高校くらいにラフィンノーズから入ったUKパンクやハードコアの影響でUKタイプを漁ることになりました。鋲ジャンの元によく安く手に入れては鋲を打ってました。

そんでまあ20歳も過ぎて大人になってくると鋲は打たないシンプルな革ジャンに一回りして戻ってきます。ちょうどこの頃は、様々な国内PUNKブランドからも質の良い国産の革ジャンが様々な形やカラーバリエーションだったりでリリースされておりました。

そこで私が好んで着ていたのは某国産PUNKブランドのUSタイプ。

同じ型でも時期で様々なカラーが展開されており、黒、パープル、イエロー、グリーン、あたりを着ていましたね。

で原点回帰したところでそろそろ30代にさしかかり、いわゆる終着点じゃないけど、音楽好きの革ジャンの原点を手に入れたくなった。

そこでやっぱり思ったのは、このバンドでこの革ジャンでした。

 

 

 

 

そう、アメリカ産の3コードPUNKの原点、RAMONES!

そして、メンバーのジョニーが着用していたダブルライダースは検証によるとおそらくはschottの60-70年代のモノらしい。いわゆる黒タグ、牛タグっていうビンテージモノだったんです。まあバンド当時が70年代後半だから当たり前なんですけどね。

わたしはそれぞれ1着ずつ持ってんです。今回のBLOGのUSタイプ2着ですね。

 

でこのビンテージ。現行と比べるとエッライ差があるんです。

革質自体もシルエットもパーツも、なんかその時もってた現行schottと比べても存在感が半端なく違う。ビンテージは現行に比べて腕周りあたりのシルエットもUSタイプにしてはやや細めだし、僕が革ジャンのキモくらい大事だと思ってる《革ジャンのエリの形状》も、付属の金具もメチャクチャかっこいい。ジャンパーボタンもへんな刻印は無いシンプルなもので、インスタでも書いたけどフロントバックルが現行は角が丸いんですが8角形だったり。

 

そういったディテール1つ1つが長年のレコジャケなどで眺めてるだけあって、ストンと腑に落ちたというか。手に入れた時はまさに僕の中の革ジャン「終着点」を感じたものでした。

 

さて、長かった革ジャン遍歴の話はここらで止めておきます。

ここまで読んで頂き、ピンときた方もいると思いますが今回R-birthからリリースする初のオリジナル革ジャンはこの終着点の要素を漏らさず組み込んだ《USアメジャンタイプ》です!といってもそう一言では終わらないオリジナルならではの新規的仕組みもたくさん取り込んでおります!

 

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次回からはいよいよそんなR-birthオリジナル革ジャン製作について核心に迫ります。お楽しみに!