九州バス旅 4 (あそ号①) | Qの乗りつぶしニッポン

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日本国内のJR、私鉄の乗りつぶしを中心にぷらっと旅に出かけています。ここ数年は鉄路のない自治体へ路線バス等を利用して市区町村の塗りつぶしする機会が増えてきております。

延岡に着いた。延岡市は人口約12万人で、宮崎市(約40万人)、都城市(約16万人)に次ぐ宮崎県第3の都市である(因みに第4位は日南市で人口約5万人と差が開く)。総合化学メーカーの旭化成の創業の地として、特に戦後は企業城下町としても知られる。宮崎を代表する料理『チキン南蛮』は諸説あるが延岡市発祥と言われている。

 

県下全域を走る宮崎交通の路線バス。謝っておかないと怒られるのだろうか・・・。

 

九州なら語尾に「~とよ」は大体通じるだろう(いや、鹿児島ではあまり使わない)。意味は「~だよ」、「~のよ」。なので、『延岡に来たんだよ』、『延岡に来たのよ』と訳する。ただ、これは宮崎県でもどちらかいうと北部の言い方(日向弁)。宮崎県南部は鹿児島(旧薩摩)の影響が大きく、方言がだいぶ異なる。因みに私の父は都城市出身(宮崎県南部)、母は日向市出身(宮崎県北部)なので家庭内でも違う。そんな私は鹿児島生まれだが、母側の祖父母の影響もあり日向弁の方が聞き慣れている。なので、「~とよ」も使うがこれは女性や子供が主に使うので、私としては同じ意味の「~っちゃが」を多用する。

 

延岡駅前バスセンター。2017年に延岡駅周辺の再開発に伴い、この建物は取り壊されている。

 

さて、今回福岡から“ごかせ号”に乗って延岡まで来たが、この日の本来の目的は高千穂峡を見に行くこと。であれば、途中の高千穂で降りて観光すればよかったわけだが、結構な荷物を抱えていたので宿泊予定の延岡のホテルにその荷物を置きたかったことと、延岡までやってきて高千穂に戻っても観光する時間が計算できたことが延岡まで来た理由。なので、一旦荷物をホテルに預けに行く。

 

JR延岡駅。この駅舎も2017年の駅前再開発に伴い撤去され、現在は『エンクロス』という複合施設に駅が併設されている。残念ながら、その『エンクロス』の建物の写真はないが、設計は乾久美子氏で日比谷公園にある日比谷花壇日比谷公園店も彼女の作品。

 

左のバスセンターと右の駅舎。これらはもう既にない。バスセンターの代わりにバスロータリーが写真中央の駅舎の左手辺りに移設されている。

 

当時のバスセンター内の待合室。ここで高千穂経由熊本行きの「あそ号」を待つ。以前も乗ったことがある路線だ。

 

因みに、以前延岡から高森まで移動したときはこちら

 

何とか保っていた天気は激しい雨で打ち破られた。そんな中、熊本行きの「あそ号」がやって来た。九州産交の車両。バス前面に“SUNQパス”のシールが貼ってあれば、パスで乗車可能だ。因みに、熊本-延岡間のバスは熊本行きが「あそ号」、延岡行は「たかちほ号」と名前を変える。

 

バス車内。2列+2列だが前後がゆったりとしたシート間隔でトイレ付。

 

前には福岡行きの「ごかせ号」。車両は昔運行されていた伊勢-福岡線の夜行バスで三重交通側に一時的に貸し出されていたもの。

 

PM15:30、延岡を出発。

 

ごかせ号で通ってきた道をただ折り返す。

 

なので、ごかせ号を追いかける感じになる。

 

さっさと走っていくなあ。再び五ヶ瀬川を渡る。

 

信号に捕まっている間にごかせ号はもう見えなくなっていた。バスは北方延岡道路を走る。

 

北方延岡道路は短く、あっという間に終わる。ハードボイルドそうな北方ICを降りる。

 

2014年当時は北方ICで終わっているが、2021年現在はトンネルを抜けた先の蔵田交差点で国道218号線と接続している。

 

<つづく>