なんだかな、変な日だったと呟いた父 | 不幸を書こうか幸福を書こうか、それが問題だ

7月9日に胃がん、肝臓がん摘出手術をした母は、明日、地元の病院に転院する。 


 そのくらい術後は安定しているはずだったが、
昨日、私が面会に訪れると


5分おきにトイレに行く、というのをまるまる一日、まったくない夜も眠らずに繰り返している、という。



 お腹が痛いわけでもなく

とにかく、お尻あたりが変でトイレに行きたいのだという。 



 歩くものやっとの中

トイレの中で震えながら

出ない、出ない、と繰り返していたことを


面会の帰りに実家に寄り

父に話すと 


 父は

大腸がんの疑いで検査をしてくれた病院に電話をし 

 転院先の地元の病院でも
引き続き大腸も診てもらえるように

検査結果などを転院先の病院に持っていけるように手筈を整えた。 


 私が実家から帰った後 


 父は私と入れ替えに面会に向かって


そこで、

珍しく、検診に回ってきた医師と会えたので、 


 母の便が出なくて、じっとしていられず、トイレで震えていることなどを話し 


「 この病院では、そのへんは診てもらえないでしょうか? 

 2日後には転院するので、その先の病院で見てもらえても嬉しいのですが」と医師に告げると 


 母が
そんなに大きな声が出るのか?
と思うほど大きな声で


父に怒鳴り散らしたと言う。



「 こんな場で、そんなことを言うのは非常識だ。

先生に謝れ!」  と激怒。



 父は言葉を失ってしまったという。 



 そんな、父は、

母に怒鳴られた病院からの帰りに


ク〇〇コヤマトの営業所で


母に頼まれて私がネットで買った品を

受け取りに行くことになっていた。 


 実はこれも

昨日、

14時から16時の間の
配達で受け取るように設定して買ったのだが

その時間に配達が来なくて

夜の七時にきていたものを

私がドライバーに電話して


営業留めで父が営業所に取りに行く方法でうけとれるようお願いしていた。


「 昨日、指定した時間に来なかったこと 」

 「営業所に確実に荷物を置いてほしいこと」


をクロ〇〇ヤマトに 伝えたが 


 父が受け取りにいくと
荷物が持ち出されていて

ないという。 


 そんな馬鹿な、という状態で、 受け取るときができなかった。


なんとなく全体的に無意味な事をしている感じを抱いていた父もまだシルバーで仕事をしている。 



 すぐすぐ休むとはいかないが


昨日、母に怒鳴られたときに 


 明日の13時に栄養士から話があるから病院に来るように言われたらしい。 


 で、今日、13時に行くと


栄養士さんは、午前中に来てしまったので
もう来ても意味はない、と言われたそうだ。 


 昨日、13時に来いと言われたので

なんとか、都合をつけてきたのに



なんか、


「今日は全体的にチグハグで変な日だった」 と父はトホホな感じで言った。



 昔の父なら


こんなときすぐさま

パチンコ、お酒、に走っていた。 



 今は、

ただ、ガリガリの身体で


食べ損なったお昼ごはんの代わりに


バナナを貪っていた。 



 父にとっては


なんてこった、の一日だっただろう。 


 明日、母の転院の送迎が済んだら

少しでもゆっくりしてもらいたい。