癌だと診断されて、次の日に、救急車を呼んで緊急入院。
手術に耐えられないかもしれないが、するなら、早めのほうがいいということで、
明日までに家族で判断をしてください、
と言われて
嫁に出ているとはいえ、私にも意見を求められた。
自分で救急車を呼んだわけだし、
生きることにかなりの執着がある人なので
このままなにもしない、ってのを受け入れるわけがない。
しばらく、その反対も考えてみたけど、
手術する、以外の答えが見つからない。
父と弟にその旨を伝え、
次の日に、弟が
医師にその旨を伝えた。
その数日後、
癌専門の病院に、転院。
父が付き添った。
その日に、
父から電話があった。
ボケてたけど、今ははっきりしている。
昔と同じだ。
愚痴ばかりこぼしている
と笑いながら
そして、泣きながら言ってきた。
その30分後
また父から電話があり
全く同じ内容の電話。
いよいよ父のほうが認知症が始まったと心配になった。
たぶん、だが、
単純に嬉しかったんだと思う。
2度と、自分を認識してくれないと思っていた母が
昔と同じに
愚痴をこぼす。
父に怒る。
それが、嬉しかったんだと思う。
その後
新しい病院に。
転院して初めて、訪れた。
個室。
スマホも使える。
毎日、一睡もしてない、
と嘆いているが、
私が来てから一時間経過してるが
明らかに
ずっと寝ている(笑)
眠ってる。
帰ろうかな(笑)
でも、これは、本当に寝ているのか。
不安になった。