初めての生き物 | 不幸を書こうか幸福を書こうか、それが問題だ



自分の分身を残すことが目的なのが生き物

地球史上はじめて
子孫繁栄を望まない個体を含んでいる人類


それが増えれば種の絶滅


わかっていても
わたしも、子供を望まない


50を過ぎ、実際、子供はもう産めないだろう


そうすると


あれ、わたしなんのために生きてるんだろう?って

わかんなくなる


子供のために働く
お金を稼ぐ

生活を営む


そういうの、ない



情熱そのものがないんだよね



未来が見えてしまって



自分の限界も
自分の無理ない器の大きさも


痛いほどわかっていて


その中で
幸せを感じるように



それが癖になってる


むかーし


遥か彼方昔



誰かと目が合うとか
言葉を交わせたとか



そんなことで
喜んでいた


あの感覚はもう感じたくても感じられないだろう




あのとき
あの私でないとできなかった経験は
山程あり


なので生きる感覚が分からなくなった若者には



言いたくなる


その未完成の自分が経験すること全てが

未来の宝ものになる






なんでも経験しとけ、と





あと20年経って

もし生きていたら



50の私に

同じように


経験しとけ、その時代は貴重だよ、と自分で言うんだろか


未来と過去を見て生きてるのが地球史上はじめて産まれた人間っていう生き物なんだよね