
考えれば
ずっと生きてこられた。
たまたま産まれた。
運がいい。
でも、
なんでこんなにがんばらなきゃならないんだ。
なんで、未来は不安ばかりで
なんで、過去に後悔しかないのか
これって不幸じゃない?
漠然とした
不安と不満と
実際はなんとなく分かっている幸福感の中で
どっちに目線を向けたらいいのか
ホモサピエンスは悩んでしまう生き物。
生き方を選んでくれるリーダーを求め
不安を重視するなら
人類滅亡を
安心感を重視するなら
すべてを受け入れる肯定感を
なにが大切か教えてくれる神を
ホモサピエンスは求めてしまう。
いつだって
自分より進んだ何かを求めて
空に手を伸ばし
自分という存在を
自分で理解できるようにしてくれる誰かを
何かを
ずっとずっと探している。
本当は知ってる。
誰も教えてはくれないよ。
生き方は自分で決めるんだ。
それでも神を求めてしまう。
弱くて
一つ一つの別の細胞が個体を作るのと同じように
群れていないと自分がわからない。
群れていないと生きていけないのに
群れ同士で戦う。
自らが選んだ神の名のもとに。
矛盾だらけの生き物。
それがホモ・サピエンス。
誰もが同じ種だと
なせ、思えないのだろうか。
人は、
空を見上げて
生きてることを感じることができるのにね。