平清盛第11話「もののけの涙」Vamos的解説 前編(朝廷パート編)
平清盛第11話「もののけの涙」Vamos的解説2 平氏の家庭の事情編
平清盛第11話「もののけの涙」Vamos的解説 3 源氏の家庭の事情編
平清盛第11話「もののけの涙」Vamos的解説4 朝廷大奥編
の続編になります。
※使用した画像はNHKの公式HPや、録画したドラマの
データから抽出して利用しております。
全て批評目的の引用であり、他意はありません。
ようやく5回目にして「もののけの涙」の回のキモの部分にやってまいりました。
これって、1話45分のドラマとは思えない濃密さだ...。
しかし前にUPした4つの記事の中で、まともにいい話(だよなぁ...)
と思えるのが「平氏の家庭の事情編」で取り上げた
清盛の屋敷での出来事だけってどういうこと?
特に「源氏の家庭の事情編」なんて、完全に「ネタ」だし...。
では、「明子死亡フラグ回収編」編を始めます。
清盛と明子が、神社にお参りにやってきました。
ここでのシーンは微笑ましいのですが、清盛にだけある
微笑ましいシーンに一層深まるある疑惑...
それに最近清盛が暴れるシーンが無かったからか目立たなかった
宋の剣を、よく見たらしっかり腰に指してるし...。
和装に「日本刀でなく、宋の剣」を身につける男平清盛。
滅茶苦茶違和感を醸し出しまくってるのは相変わらずです。
その晩、突然倒れた明子
すぐに医者を呼ぶも、医者の見立ては
医者「都で流行っている疫病にございます
」
更に
「どなた様も、近くに寄らぬが賢明かと存じます」
とダメ押し要するに、
「この頃の医学ではお手上げ」
T(;_;)Tということです
清盛「はよ治せ」
と相変わらず無茶を言う清盛
医者「お気の毒でございまするが...」
清盛「治せと言うておる!」
「治せる薬が無いのでございます!」
この当時の医者なんて、ほとんど薬師と同義語。
薬が無ければお手上げT(;_;)Tですし、
そもそもその薬が効く保証もありません!
三国志に出てきた「スーパードクター華佗」みたいな
神の手を持つ医師はいないのです
(といっても、この疫病は外科手術で治す症例でもない...)
思えば、このあたりからツイッター上の #平清盛 タグでは
「今は朕よりJIN-仁が必要かのう」とか、
「何故JIN-仁先生は、平安時代に
タイムスリップしなかったんだ」
といった呟きが目立ちました。
完全に視聴者は「ネタ」として楽しんでいます
他には「こんな医者嫌だな」なんて呟きも目にしましたが、
この時代の医学や医者なんてこんなレベルなのが現実
そんな的外れな感想を持つ人には、歴史を勉強して
そのあたりの事実を知ってもらいたいと思う次第です。
「宋の薬を手に入れよ!」
「これはご無体な...」
「もう、よい!」
と、不甲斐ない医者にキレる清盛。
とは言っても、この場合は顧客(清盛)の要求がキャパ越えなのであり、
当時の医学の対応力を越えてるのが問題なわけで...。
完全に「クレーマー顧客」と化した清盛
宋の薬を手に入れるため、
「オラ博多さ行くだ!」と言い出して
暴れる清盛をなだめる盛国。
アホな主人を持つと、部下は大変だねぇ~。
「申し訳ございません!
清盛様の妻にしていただきながら、
お屋敷内に病を持ち込んだりして」
と土下座えもんをします。
この場面だけ見たら、「何しに来たの?この親父」という
思いしか持ちませんが、その後が良かった!
「俺は明子の夫ぞ!」
明子の容体が悪くなったと聞いて暴れる清盛。
その清盛に対して、舅の鋭い一言!
「その前に、平氏のご嫡男でございます
清盛様にもしものことがあれば、
明子は病に苦しむより、
もっと苦しむことになりましょう!」
明子パパの言ってることが、正論以外の何物でもないからです
しかしこのドラマ限定で言えば、
「いつまでもアホの子な清盛が死んで、
常識人家盛が嫡男に繰り上がったほうが、
平氏一門としてはより良い結果かも?」
そんな大変な事態が起こってるとは知らずに、
清盛邸にやって来た深キョン時子さん。
“弟の方が泣いていて、それを慰める兄”という光景を見て、
「男の子(おのこ)が泣いていたら、お母上に笑われますよ」
と地雷を踏む発言
弟を慰めていた兄の方まで泣いちゃった
天然とは、まっこと恐ろしいものであります
だからこその深キョン起用なんでしょうけどね...。
とりあえず出来ることは、加持祈祷のみ
ということで、大量に動員された坊主軍団
いっちょ前にこんな人達を動員出来るところから、
平氏の財力の一端を窺い知ることが出来ます。
ヤッパリ宋との密貿易で儲けてる平氏一門はお金持ち
パパ盛ことミキプルーン忠盛さんが画面に登場すると、
抜群の安定感があります。
やっぱり主役の清盛がアホの子過ぎる所以か
弟の家盛もいます。どうみても「アホの子」な清盛より、
全然大人で安定しているデキる弟。不憫な奴よのう...。
神妙に祈っていた清盛でしたが...
急に立ち上がって、このように言い放ちます。
「陰陽師を呼ぼう!」
「何かとりついているかもしれん。盛国、陰陽師を呼べ!」
この時代では至極真っ当な清盛の言い分でしたが、
それに対し、パパ盛はこう返します。
「陰陽師など、アテにしてはならん」
第一話より。若き日のパパ盛と、清盛の母である舞子
そもそもこのドラマの設定では、清盛の母である舞子が孕んだ
タフマン白河法皇の子を陰陽師が「王家に災いをもたらす」
と言ったことが、舞子及びその子(清盛)に危険をもたらし、
法皇の命令で殺されました
しっかしこのシーン、改めて見てもか弱いオナゴ一人殺すのに
弓矢をこれだけ集中砲火。不自然すぎるぜ
『タフマン法皇が自ら、しかも自分の子を産んだオナゴを
「殺せ」と命令すること自体が変だ』
との主張は、第一話について書いた記事でも触れたとおりです。
そんな事情があるからこそのパパ盛の「陰陽師を呼ぶな!」
発言だったのでしょうが、そんな事情は知らない清盛。
「では、どうやって明子の命を救うのですか!」
荒れ狂ってはおりますが、この清盛の言い分は当時の状況を
考慮すると確かにまともです。
そんな修羅場に、時子が奏でる琵琶の音が...。
どこまでもKYで天然すぎる時子さん
時子をそういうキャラにしたいのであれば、確かに深キョン以上の
適役女優は存在しないと納得した次第であります
「母上の音と、まるで違いまする」
子供にまでそう言われていますが、
時子「贅沢を言うてはなりませぬ
これは明子様直伝の音色ですよ」
ある意味、このドラマにおいて最強かもしれない天然ぶり
第5話「海賊討伐」で見せた待賢門院(璋子)とも、
ある意味いい勝負な天然ぶりです
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「その夜わたくしは久方ぶりに(白河)法皇様に
お会いし、そしてご寵愛を賜りました。
あれはあなた様(鳥羽院)のおはからいにござりましょう。
なんとお優しいお方かと思い、おなた様の子を生む
覚悟も決まったのでございます」
こんな和かな顔で、こんな恐ろしい台詞を仰った待賢門院(璋子)様。
璋子様は12話で「平清盛」から卒業(AKB風。これもツイで呟かれて
ましたなぁ...。ネタバレですが、既に放送済みだからイイっしょ)
されました。しかし、天然枠は無事に深キョン時子さんが継いでくれそうです
話を病で苦しむ明子に戻します。
時子の琵琶の音が聞こえたのか、目を覚ました明子。
「殿の目に映る清くて面白き世を、
かように思い描くことが出来て、
明子は幸せでございました。
殿、どうか悲しまないでくださいませ」
「明子、明子ぉ~」
これで明子さんの死亡フラグは回収されました。
悲しみのあまり、その場を飛び出す清盛。
ここからが、第11話「もののけの涙」の
真のキモの部分であります
いいところなのですが、40,000文字というアメブロの
文字制限を超えてしまったため、遺憾ながら
平清盛第11話「もののけの涙」Vamos的解説6 「清盛乱心&恨むのは朝廷と法皇!」編
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「大河ドラマ平清盛」はトンデモドラマだ
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