今回の質問には即答できます。間違いなく、TOEFLの方がTOEICよりはるかに難しいと断言できます。
今回の比較に利用したのは、それぞれ以下の教材です。※TOEFLの方は他にあと6冊の教材(参考書/問題集)を完読しています!😉
⚫︎TOEFL:「TOEFL TEST対策完全英文法」
⚫︎TOEIC:「公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 9」
私がTOEFLとTOEICを比較したポイントは以下の通りです。
(1)問題文の長さ(TOEFL > TOEIC)
- TOEFLの問題文の方が全般的に長いです。当然、長い分だけ、英文の基本要素の代用/拡大が使われたり、修飾語が随所に入り込んだりしているため、一目で英文構造を理解するのが難しくなっています。
(2)問題文の複雑さ(TOEFL >> TOEIC)
- TOEICは、空欄とその前後だけを見て解けてしまう問題が少なくないです。
- 一方、TOEFLは、英文全体の構造をきちんと理解することなしに、設問の本質(何が問題として問われているか?)を理解すること自体が難しくなっています。
(3)問われる英文法の範囲と難易度(TOEFL >> TOEIC)
- 日本の学校教育で学ぶ英文法を駆使すればほぼ全ての問題が正答可能なTOEICに比べて、TOEFLはもともと米国大学への正規留学を目指す受験生を対象に開発されたものですので、問われる英文法項目の範囲もより広範になっています。
- もう一つの重要なポイントは、TOEFL試験が「米国の大学でレポートや論文を書くのに必要な文法(Written English)の能力を試している」ということです。したがって、口語表現やstyle上好ましくないとされている事項は「間違い」とされます。すなわち、既習の学校英文法では許容されてもTOEFLの文法では誤りとされるケースが出てきてしまう(その分難しくなっている)のです。
(4)使われている語彙/語法のレベル(TOEFL > TOEIC)
- 他のセクションの例に漏れず、全般的にTOEFLの英文法セクションに登場する語彙/語法の方がTOEICより難しくなっています。
なお、そんな「一般にはとても難しいとされているTOEFLのグラマー」ですが、私個人の目から見ると「実はそれほど難しいものではなかった」ということが分かってきました。これは、直近一ヶ月で7冊のTOEFL参考書/問題集を完読した上での率直な感想なのです。ひょっとしたら、自分の中でブレークスルーが起こったのかも知れません。
実は、私は実際のTOEFL(PBT)を1995年ごろ(米国経営大学院への留学前)に受けたことがあります。その時の英文法セクションでは一応満点を取得しましたが、決して「実力で突破した」と誇れるものではなく、消去法や勘を最大限に駆使して何とか達成できたレベルでした。それに対して、今の私は、上記7冊に記載されているほぼ全ての問題を「理路整然」と「crystal clear」に解答・解説出来るのですから、その成長ぶりには自分自身でも感無量なのです!

ちなみに・・・
TOEFLの公式問題を用いて、英語の構造ルールと詳細な英文法項目に基づく極めてロジカル解法(注:私の頭の中の思考プロセスとほぼ同じ!)をとても丁寧に解説している(私の知る限り)唯一の本があります。
2000年に出版された古い本ではありますが、その価値はとても素晴らしいものであると断言出来ますので、TOEFL英語をしっかりと学びたい方には絶対のお勧めです。ぜひお試しあれ!😊