「if節を伴わない仮定法」があることはご存知の方も多いと思います。だって、高校で習いますものね(笑)。
でも、これが文書ではなく、通常会話の中にふと出て来た場合は、意外に気が付かない人も多いようなのです。
以下は、私が米国で出くわしたエピソードです。
ある会議の最中に、ネイティブのリーダー格の人が、「I would…」を使って、「もし自分だったら…」という発言をしたのです。
その会議自体は、特に紛糾することもなく終了しましたが、問題をはらんでいたことが判明したのは、「会議のラップアップ」と称して日本人だけで集まった時でした。
会議の中で一番エライ立場の人が、「あいつはけしからん。断定口調でこんなことを言った」というのです。
え~っ?そんな横柄な態度ではありませんでしたよー。
…とは、発言権のなかった私を含めて、誰も「誤解」を指摘しませんでした。
理由は色々考えられますが、最も大きな理由は、そのエライ人が自他ともに「英語の使い手」だと思われていたからです。
「言われのない怒りの矛先」を向けられたネイティブのリーダー格こそ、いい迷惑です。
でも、こんな「すれ違い」は、「いつでも」「どこでも」起こり得る、ということなのでしょうね。