ラクの秘訣 | 新地球時代を生きよう!Dr.恭子の元気が出るブログ

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スキルス胃癌で胃を全摘後も大好きな内視鏡を握っている内視鏡医です。
南米ボリビア に子連れ赴任、フランスで料理修業、現在は神人さん講演会で真実を学びながら、毎日を明るく元気に生きていく秘訣をブログで書いています。

今日は午前中、内視鏡の仕事があり、たくさんの患者さんの胃カメラと大腸の検査をしました。

どれだけベテランになっても、患者さんから「検査、ラクだった〜!」って褒められると、思わずニッコリと「褒めてもらえて嬉しいです。どうもありがとう!」ってお礼を言ってしまいます。


皆さんが怯えてやまない(⁈)この内視鏡検査、一体どこに苦楽の違いが隠されているのでしょう?


修行時代、先輩の先生から「自分が実際に検査を受けてみれば、辛さが分かる。」と言われて検査を受けたことがありますが、胃カメラが喉を通るときの違和感やお腹が張ったり、圧迫されているような感じは、自分で試してみなきゃ分からない感覚でした。しかし上達の秘訣はそれだけではないと、今だからこそ分かることがあります。


それは、『緩む』こと。


患者さんに『リラックス=緩んでもらう』だけでなく、検査をする自分自身も最大限に無駄な力を抜いて、緩むのです。


するとどんなことが起こるのでしょう?


力みが取れると、自分の五感が最大限に開かれるので、患者さんが感じている感覚をダイレクトに受け取れて、何がどう辛いかが現在進行形で伝わって来ます。そうすると、辛くならないようその時々でちょっとした工夫ができるし、何より自分自身も無駄な力が抜けているので、何人もの患者さんの検査を立て続けにこなしても、全く疲れないのです。(ちなみに今日は1時間あたり7人の患者さんの胃カメラをしましたが、最後まで疲れ知らずでした。)


これは内視鏡に限らず、どんな仕事やパフォーマンスでも同じように、『緩んでいる状態が最大限に力を発揮できる』ということが言えるんじゃないかなと思います。


私は学生時代に合気道部に入っていましたが、合気道での立ち方は、丹田に重心を置き、無駄な力を入れないでにスクっと立ちます。すると、前後左右から揺すられてもバランスが崩れないのです。


『緩む』イメージはまさにそんな感じ!


さらに緩むことで、精神状態も瞑想に近い感じで、心地よい風が全身を吹き抜けているような、爽やかな気持ちになれるという、嬉しいおまけ付きです。清々しい笑顔で患者さんに接することも、検査を行う上で大事な要素の一つですから^ ^


内視鏡上達のコツが『緩むこと』だとは、若かりし日には想像すら出来なかったけれど、検査を終えた患者さんが嬉しそうに「ラクだった」と言ってくれる笑顔を見ていると、「これは間違いない!」と確信している秘訣なのでした。



今年2度目のキンモクセイ