【1】より続く。
渡りきって正対。
背景的に、こちらからのほうがスッキリと見えますな。
こちら側も、親柱は片方だけ。
知らずに来てたら読めなかったな〜。宮根橋というお名前を知って来てるから、(たぶん)「み屋祢はし」?かな〜?と読んだ。
これまた、嬉しいけど最重要ではない情報。やはりお誕生日が知りたいが…。ちなみに結論的に、トラスに銘板なども取り付けられてはいなかった。見落としてないと思うが…。
ただこれも、あらかじめ正解は知ってきている。Q地図様によれば、昭和30年の完成だそうだ。ちなみに橋長は30.0m、有効幅員は2.5m。
さて、改めてこの橋の姿について。
渡りながら考えていたのは、これ「分格トラス橋」なんじゃないか?ってこと。けど、わたくしの知る「分格トラス」とはかなり違う、かなり変則なものではあるが。
その、「わたくしの知っている分格トラス橋」の記事内に「分格とは」の説明を書いているので参照いただきたいのだが、
この宮根橋に関しては、ちょっと分格のニュアンスが違うように思えた。長い部材の格点を増やして応力を分散…って感じじゃないもんな。
…ぐらいのとこまでだった、現場でわたくしが考えたのは。分格の考察続きは後ほど。
基本的には、
似たような写真を連打してると思われるだろうが(いや実際そうなんだけど)、
これでも厳選してるんだから。めちゃめちゃ撮りまくった中から。
もちろん下からもね。
二径間の橋だが、実質的に、ほぼ単径間。ひと跨ぎで根笠川を渡るために採用されたトラス橋という型式であり、この異形の姿だと思うのだが…。
この記事を書くにあたり、岩国市役所建設部道路課に宮根橋に関しての問い合わせを行った(内容は書かないがけっこう具体的に)。返事はなかなか来ないだろうな~と思っていたが、なんとメール送信したその翌朝にはすぐにお電話をいただいてビックリ!が、結果はあまり芳しくなかった。
この橋が所在しているのは、旧・美川町。2006年3月に合併によって岩国市の一部となった地域であることから、美川支所内の担当部署に確認してくださったが、詳しい資料は残っていないと言われた、とのことだった。
ただ、美川支所から極めて重要な情報をひとついただいた。
以前は下の部分だけだったが、平成12年に行われた改修で、「上の部分」が付加されて現在の姿になったのだと。
つまり、
黄線よりも上の部分が後付けで、元は曲弦トラス橋(※)だったということ。
(※:前篇でボウストリングトラスと書いたが、現地でのぱっと見でそう見えたというだけで、実際は曲弦トラスだと思う)
関係資料は10年保管だそうで図面などもすでに残っておらず、いかなる事由によりこのような補修が行われたのかも不明だということだった。いや~、これは驚いた。けど、ある意味合点がいった。
これやっぱり、変則な「分格トラスへの転換措置」だったのだと思う。
トラス橋の補修といえば、腐食部材の交換や補強材の追加、接合部や格点部の補強といったあたりが一般的なのだろうと思われ、分格トラスへの転換改修(分格トラス化)なんていうのは、ありふれているとは言えないはずだ。
当然ながら、曲弦トラス時代の宮根橋で発生した不具合の解消が目的だったはず。以下は推測だが、「検査で、特定の部材に応力が働き過ぎていることが判明した→架け替えるほどの予算もない→適正な応力バランスに是正するため、分格トラス化して全体の応力バランスを適正化」という感じなんじゃないだろうか?
もちろんわたくしのような素人ではこの形に改修された技術的根拠はさっぱりわからないが、特定部材の応力集中を和らげたり、座屈しやすい部材の負担を軽減するための最適解としてこの形が採用、設計されたのかなあと。
でも、耐荷重は2t。きっとこれは従来通りだったんじゃないだろうか。決して耐荷重を上げるための改修ではなかったと見える。
改めて、モノ好きな個人の疑問に、かくも迅速にかつ親切にご対応いただいた建設課のご担当者様に感謝申し上げたい。大変お世話になりました、ありがとうございました!
いやいやいやいや~、
現場でのうっとり鑑賞はもちろん、いろんな妄想もはかどってめっちゃ楽しいですやん!
まさか、
この「二階建」が改修によるものだったとはね~、
改修以来26年、
今では見た目で後付けと判断することは難しい。
最後に、下流側の山ノ内橋からの遠望。
念願叶った宮根橋訪問。ただただ満喫した。
「岩国市橋梁長寿命化修繕個別施設計画一覧表」によれば、本橋は2025年度に点検を受け、健全度判定区分は最高ランクの1(健全)。まだまだこの姿で頑張ってくれるはずだ。ご興味おありの方は、ぜひご訪問を。
ちょっと道草の後、車で立ち去り際に1枚。
楽しませてくれて、ありがとさん!
以上…だが、この流れで 「ちょっとの道草」も続いて次回にご紹介。












