【1】より続く。
では、さっそくにお邪魔いたします。
ごく簡易な封鎖には「通行止め」とあるが…
はい、一見して貫通してるし、了解して通行するぶんにはよろしいですよね。
それにしてもなかなかに硬そうな岩。
これを15年かけて単独で掘り抜いた小山五郎助、まさに仕事人ですな。
でもまあ、あの先の見え方は…もう展開が見えてるけどね。
その予想どおり、
だいたい真ん中あたりで、洞床は水びたしに。まあこんなこともあろうかと隧道突入時は長靴オンがデフォルトなので問題なしだ。
そこから数m。
だしぬけに、横穴が現れた。洞内分岐!?
いや、それは分岐ではなく、
ごく浅い横穴…というか窪みか。
なにかが載っていたらしき石板と、香炉や花立てとおぼしき散乱した仏具の破片。
ここにはきっと、石仏かなにかがおられたのだと思う。
どういった理由で姿を消したのかは不明ながら、「神仏の不在」はいいイメージではない。
振り返って、「祠跡」を見た景。
こういった祠(跡)のある隧道、決してありふれてはいない。
謎に、内壁に打ち付けられた木。
こういうの、いくつかあったように思う。たぶん…照明が取り付けられていた跡かも。
そしてその先すぐで…
まさかの、第二の祠…跡!?
しかし今度のは、
先ほどのとは違い、掘りっぱなしではなかった。
ガッツリ手が入った、
まさに祠だ。
そして「跡」ではなく、
一体だけだが石仏がおられた。このお姿は…不動明王?
取り急ぎ、我が慣例にのっとり、
ささやかながらお供えを…。ささやかすぎ?(笑)
でもこちらの祠もまた、全体的には打ち棄てられた雰囲気が漂っていた。
先ほどのが初代で、こちらが二代目?それとも同時期に併存していたのか?何もわからない。
…ていうか、アレなんだ?
祠の最奥部…
さらに穴ぁ開いとるぞ!?こ、これは、なかなか…。
もっと見える角度から観察。
断面のサイズからして、思いっきり腰をかがめるか、四つん這いにならないと入れないレベル。意外と奥行きありそうではあるものの、よもやどこかに抜けていることはないと思うが、確証は持てない…。
もちろん気になったが、結論をいえば入らなかった。というか、これ以上接近しなかった。現役かどうかはわからないが、仮にも不動明王さんのおられる祠内部に踏み込む気になれなかったからだ。
これがわたくしの限界であり、いいトコでもあるのかな…(謎に自己分析
改めて、祠(跡?)の全景を。
不動明王さんの奥に見えるビニールシートのさらに奥が、謎の穴開口部である。
どうでしょ。同業の方、これ入っていきますか?わたくしは怖いというよりも抵抗あるなあ…。ビビったといわれるならそれでもいい。
延長60mとは思えないアトラクション。
残りにもさらにまだなんかあるのか?
【3】に続く。