7月22日、オジー・オズボーンが亡くなった。享年76歳。
我が青春のロックスターの一人だったオジーだけに、その訃報に接した時、もちろんショックを受け、悲しい気持ちになり、大きな喪失感を覚えた。と同時に、やっぱりこういうタイミングなのか~との思いが。
というのもまさに今月初め、生まれ故郷のバーミンガムでのイベント「Back to the Beginning」で、キャリアの締めくくりを飾ったばっかりだったから。しかも、奇跡的なオリジナルのBLACK SABBATH集結…最後にオジー・オズボーン、トニー・アイオミ、ギーザー・バトラー、ビル・ワードが一堂に会してプレイするという、これ以上はない幕引きを終えた直後で、不謹慎ながら究極だと思った。これぞ選ばれし者だけの去り方、…神の采配か?と。
当ブログでも過去に何度かオジーのこと書いたりしてるんだが、思わずつれづれにいろんな曲を聴き返して…名曲がめっちゃ多いなと改めて認識した。その中からいくつか選んで貼っておきたい。
一番最初に聴いたのは高校の時、親友がオジーオジー言ってたので聴かせてもらった、これだった。3rdアルバム「Bark at the Moon」からタイトル曲。
当時はBLACK SABBATHなんて名前さえ知らず、ようわからん変なおっさんだと思ったが、とにかく衝撃を受けた。ジェイク・E・リーの派手なギターもほんとカッコよかったし。
そっから遡って聴いたソロとしての1stアルバム「Blizzard of Ozz」から、”Mr.Crowley”。
これは問答無用でしょう~。
4thアルバム「The Ultimate Sin」、本人は気に入ってなかったようだが、わたくし的にはまさにザ・リアルタイム。あの有名な?”暗闇でドッキリ!”を挙げたいとこだが、ここは地味ながらお気に入りな”lightning Strikes”。
こういうポップでキャッチーなナンバーが必ず入っていて、これらがまた良かったんだよなあ~。
ところでこのMV、ステージ上を熊のようにウロウロ歩き回る姿、まさにこれこそわたくしのイメージするオジーのステージアクションだ。あとは両手を上に上げて、左右にウェーブするやつとか。
わたくし、オジーの来日公演には2回行った…ような気がする。86年の「The Ultimate Sin」、89年の「No Rest for the Wicked」それぞれのツアーの大阪公演に行ったと思うのだが、もはや手元に何も残っておらず。
だとしたらジェイクもザック・ワイルドも観ているはずなんだが、結局覚えてるのはオジーのことなんだよな…。
最後にこの曲。1995年の7thアルバム「Ozzmosis」から”See You on the Other Side”。
エキセントリックなパブリックイメージが先行し、ロックアイコンとしてもてはやされながらも、決して「ヴォーカリスト」として評価されていたとは思えない(まあ実際歌唱力や技術で圧倒するタイプではないけど)オジーだけど、この曲はそんなオジーの「歌」をじっくり味わえる。優しい声してるよな~。大好きなのよねこの曲。
今回記事を書くにあたって初めて見つけたこのMV、95年当時じゃなく「 Memoirs of a Madman」というソロデビュー35周年の映像作品からのフッテージみたいだが、これまた素晴らしいね。様々な表情がとても魅力的で。
本当にthe Other Sideに行ってしまったオジーへの「お見送り」に、これを見て感慨にふけっていた次第だ。
愛すべきマッドマン。オジー・オズボーン、安らかに。