本日4月18日、京都の実家に顔を出したついでに、ふと思い立って懐かしい(懐かしすぎる)エリアを散歩してきた。12月の手術後では年末の大阪以来の、しっかりめのお散歩。15,000歩なんてのも久しぶりだ~。
今の実家のもうひとつ前に住んでたところ周辺で、時期的にはわたくしが幼稚園~小2の2学期まで、恐ろしいことに50年以上も前(!)ってんだから、いやもうヤバイって。
自転車に乗れるようになって、まるで自分の庭のように日々走り回っていたあの道この道を、50年ぶりに歩いてきた。いや~、感慨深いものがあったな~。
非常に個人的なノスタルジーだが、以下ダイジェストで。
三宅八幡神社。
当時は「はちまんさん」と呼んでたなあ。近隣では今もそう呼ばれてるはずだ。
そしてここに来たなら!で迷わず買い求めたのが、
双鳩堂の「鳩もち」。
背景にご注目いただきたい。狛犬ならぬ「狛鳩」である。ここ三宅八幡宮はこどもの守り神として信仰を集めていて、鳩は神様のお使いとして大切にされてきたという背景があり、鳩餅はもちろんそれにちなんだもの。
京都には、特定の神社門前または境内で長きにわたって売られて親しまれてきた、いわゆる「門前和菓子」というのがたくさんある。下鴨神社のみたらし団子、上賀茂神社の焼き餅、北野天満宮の長五郎餅、今宮神社の炙り餅なんかが有名どころだが、ここ三宅八幡宮ではこの「鳩もち」。
境内の茶店で今も売ってるのを知ってたので、即買い。「大昔このへんに住んでましてね~、懐かしいですわ~」などと茶店の女性としばしお話した。我が幼少の頃の茶店は、そりゃもう古色蒼然とした味のある店構えだったが、さすがに建て替わっていた。
ちなみにこれは帰ってから撮ったものだが、
ああ~懐かしいわ~。変わってないね~。
手前から抹茶、白、ニッキ。袋から出してお見せしたいほど、鳩の形の可愛いお菓子なのよ~。これは奥様が帰ってくるまで開けないんだが、早く食べたい(笑)。見た目と同様、お味も素朴(…のはず。変わってなければ)。
でも大昔は、木の盆に載せて裸で売ってたように思うな~。
境内はあちこちに、
小さな「神鳩」が置かれている。参拝者が置いたものだ。
この日ももちろん、
「お使い」さんたちがくつろいでいた。
何気に境内には、
我が「業務範囲内」なものもあったりする。
で、上の写真で遠くに写りこんでいるこのベンチ。
これに書かれた店名を見て、わたくしいたく感動した。「焼きたてのパンをお届けします バード八幡前店 西湖堂」。
めっちゃ懐かしーこのパン屋さん!当時よく買ってもらってた大好きなパン屋さんで、店名のとおり、ここからほど近い京福電鉄(現・叡山電鉄)八幡前駅のそばにあったなあ。ちょうどここに来る前にその場所を通り、バードあったな~懐かし~、って思ってただけに、感激ひとしお。
懐かしさのあまり、
「鳩もち」とツーショット(笑)。
そういえばバードを展開していた西湖堂さん、とっくの昔に廃業(倒産?)してしまったのか~。パン消費量日本一を誇る京都市、SIZUYA、進々堂とともにその礎を築いた名店だったのになあ。諸行無常やな…。
三宅八幡宮を後にしてからは、
懐かしい道々をさまよいながら、叡山電鉄宝ヶ池駅まで歩いた。
そして、これまた50年以上ぶり?となる
叡山電鉄乗車。いや、いつだか一回乗ったっけ!?
わたくし子供の頃は、この路線に現存最後のポール電車(パンタグラフでなくポールで集電する電車)が現役で走っていたのを思い出した。車両は隔世の感があるけど、ここ出町柳駅の雰囲気はかつてと大きくは変わらなくて、これまた嬉しかった。
後は、京阪~地下鉄~JRと乗り継いで自宅に帰った。いや、実に素晴らしい休日だった。