いつ頃からだったかもう覚えてないほど前から、気になっている橋があった。
そいつは人里離れた山奥でもなく、ド廃道を詰めた先でもない、誰でもその姿を見ることができる橋。実際一日に何千人もの人たちがその姿を目にしているだろう。しかしそれに触れるとなると、ましてや渡るとなると…
やれんのか!?なヤツなのよ。
てなわけで、のっけからその橋の姿をお見せしよう。
これだ。
先ほど書いたこと全て、納得していただけると思う。ここは天下の国道1号、水口バイパス。その上空を横切るこいつの姿は、通る全員が目にするはず…ただし、視覚で捉えてもその情報は脳に伝達されず、結果スルーしている人が大半ではないかなと。もちろんわたくしはそうではなく、逆に気になって気になってしょうがなかった。
そしてあの姿はどうだろう。見たところ、高欄の類は見当たらない。人なり車輛なりを「安全に渡す」という役目を完全に放棄しているようにしか見えないあれ…そもそも橋なのか?
もちろん気になってからすぐ調べた。
すると、そう、あれはやはり橋だったのだ。バイパスを超える中央のほっそい橋表記。その前後にもしっかり道が描かれていた。
その後、全国Q地図というサイトの存在を知った時に真っ先に調べたのが忘れもしない、当該の橋だった。で、ちゃーんと載っていた。
その名も「新城跨道橋」。
近場の甘えからその後もしばらく放置していたが、2023年5月21日、「ある理由」からついにアタックに踏み切った。
最初に書いておこう。新城跨道橋、この一回目のアタックでは到達さえできなかった。
そんな一筋縄ではいかない「異界の橋」訪問の顛末を、こってりとやっていくので覚悟してタモレ。
そのスタートは、
ここだ。
【1】に続く。