【2】より続く。
いろいろ遠回りさせられたが、
ようやくお目にかかれた、これが広瀬隧道。ガチ素掘りだ。現在地はこのへん。マピオンだともはや道がない(笑)。
下調べ段階で基本情報はQ地図様と「平成16年度道路施設現況調査」に教わっていた。曰く、1925(大正14)年完成、延長34m、幅員2.0m、有効高1.8m。
これで幅員2.0mは
盛りすぎじゃないか~?
チョークによる点検書き込み。
新見市のトンネル長寿命化修繕計画資料によると、点検による本隧道の点検結果は「Ⅱb」、健全度評価は「Ⅱ」。「Ⅱb」とは「Ⅰ寄りのⅡ」であり、決して悪くない。
…というより、新見市の管理する6本のトンネル中ではベストの健全度となる。なのに、橋が落ちたせいで巻き添えの通行止め…不憫だ。
これについては、このあと衝撃的な情報を得ることになる。それは次回最終回に。
加えて、見たところこの隧道、
照明が点灯していないどころか、設備そのものがないようだ。市道としちゃあ、これけっこうアグレッシヴよなあ。
最低限、
洞床は舗装?してあるようだが。
期待を上回るステキ隧道、
これは振り返りの鉄板の構図。
では失礼して…
通り抜けさせていただこう。
あ、これは?
めっちゃ貧弱だが、もしかしてかつての照明設備の痕跡?
あ!いた!
男性の情報どおり、こうもりさんがお二方。その先にももうちょっといらっしゃる?お邪魔しております~。
で、こちらには、
特大のゲジゲジさんもいらっしゃいますな。
このお方ら、岩の細かい割れ目とかに密集する習性がありますよね。その写真も撮ったんだけど、安心してください、載せませんよ(笑)。
で、ここまであまり伝わってなかったかもしれないけど、振り返ってみれば一目瞭然。
この隧道、34mしかないのにぐにゃぐにゃである。
単なる掘り間違えの可能性もあるが、おそらくは外的要因…高梁川の断崖すれすれに掘っているからではないかと。
この鉄板の構図で、それが伝わるかと。
隧道内と同じく、この先の道もぐにゃぐにゃ、とね。
実にそそる景。あとは「落ちた橋」までの道のりを残すのみだ。
【4】に続く。