【2】より続く。
去り際に振り返り。
見に来られてよかった。
たぶん、また来る。何年後かはわからんが。
さて、戻りは、
行きには割愛した洞内の様子を何枚か。いずれも相当に明度を上げている。
実際のとこ、この隧道、
素掘り部分(つまり大部分)はじゅうぶんに安定してるのよなあ。
サミットが真ん中へんにあるので、どちらからも入洞からしばらくは漆黒の闇なんだが、
この瞬間にホッとするのよね。
で、この真ん中へんに
行き違いのためであろう、広くなった部分がある。
断面切り替わり部分がこんな感じだが、
倍近くには広くなってると思われる。
元より断面の大きなこの隧道、かつてトラックなど通していたと思うのだが、もしかしてバスなんかも?
考えてみればこの隧道のこと、ポータル周辺の情報で施工、竣功関係のことは承知しているが、「終わり方」はほぼ何も知らない。いつ頃に、どういう経緯で廃されたのだろうか。代替のトンネルとてなく…。ここが行き来できたら一定の利便性はありそうな印象だが、そこまで需要なかった?
尾鷲市側の道は賀田町地内で採石場となり消滅している部分があるが、これが廃止の原因じゃないよなあ。たぶん廃されてから採石場になったんだと理解しているが。
往時の写真とか、
あったら見たい。
やっぱここ、
熊野市側のコンクリ巻き立て部分、ここが最大の老朽ポイントですな。
先述のように尾鷲市側からのアプローチは不可能なので、
こっちがイカれてしまったらこの隧道は厳しい。洞内が崩れて閉塞することはないと思うけど…。
さて、この後は…
ふと思い立ちまして…
ここはどこ?
はい、ポータル上を見てみようとね。この角度は新鮮だ。
とはいえ、
だいぶ荒れていて、わたくしのヘボイ観察眼では特に見るべきものは見当たらなかった…ていうか、ちゃんと見なかった(笑)。
ここからの見下ろしで、
かつての線形がくっきりと。
隧道をガン無視して通り過ぎていく林道…。林道の廃隧道ってこんな感じが多いような。
じゅうぶんに堪能したが、実はひとつだけ心残りができてしまった。
戻りに動画を撮ろうとしてスマホを…あら?ない。しまった、車に置いてきた~…ってなって。
430mある隧道、取りに戻ってまた往復して…は、まだ行きたいところもあったしちょっとしんどいな、と断念してしまった。次がいつかはわからんが(また13年後?)、その時にはきっと。
また逢う日まで、
まずはポータル崩落しないように祈ってますよ、鳥越隧道さん。
以上。