金慶洞 (兵庫県神戸市北区有馬町) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2024年9月25~26日と、うちのきょうだいで老母を連れて有馬温泉に一泊旅行に行ってきた。

 

目の治療中ということで車の運転は控えているので、うちは公共交通で有馬に行って現地集合・現地解散したわけだが、せっかくなので当地でなんかあれば…と調べた結果、少ない自由時間で歩いて行けそうな範囲にターゲットをふたつ見つけた。今宵はそのうち、26日の解散後に訪ねたやつをご紹介。

 

 

はい、まずはこれ。

存外に雰囲気のいい隧道が登場~。現在地こちら

 

 

 

 

 

立派な扁額には

「金慶洞」と。そして左端に小さな字で刻まれていた内容は、「昭和三十年春 金井慶二題書」。これについては後ほど。

 

 

 

 

 

一見無骨なコンクリート隧道だが、

立派な扁額はもちろん、坑口の縁を鉄板で保護してあったりとか、なんかいい(個人の感想です)

 

 

 

 

 

地味に、この側溝?も

こういうの、初めて見た気がする。

 

 

 

 

 

Q地図様によれば、延長は29mってことで

すぐに抜けるのだが…抜けた先も雰囲気イイ~。

先に見えるのが、有馬温泉元湯・古泉閣。

昭和31年開業の格式ある旅館である。

 

開業年を聞いてピンと来たあなた、大正解。この金慶洞は古泉閣の建設の一環として掘削された隧道なのだった。そしてこの古泉閣をつくったのが、三期務めた尼崎商工会議所会頭など兵庫県を中心に関西の経済界に足跡を残した金井慶二。扁額の揮毫も大いに納得だ。

 

その成り立ちからして当初はこの道は私道だったと思われるのだが、現在は中ノ畑円山廻遊線という神戸市道となっていて、隧道も神戸市が管理者となっているようだ。

 

 

 

 

 

古泉閣側のポータル。

通りすぎて行った福山さんのトラックが、やたらええ感じに写ってますな(笑)。そうここ、なんだかんだで意外と交通量があるのだった。

 

 

 

 

 

で、後悔してるのがこっち側の扁額。

達筆すぎて読めないがたぶん隧道名だろう、というメイン部分はともかく、左端の小さな文字が判読できない~。どうもこちらは金井氏ではない人物っぽいのだが…。

 

 

 

 

 

いや、

小粒ながらもなかなか良かった。

 

 

 

 

 

最後におまけ(最近このパターン多すぎ)

 

一枚目の写真で、ちょっと視線をずらしてみると…

めっちゃ見にくいが、左上にも穴があるのだ。

 

 

 

 

 

いい写真を撮ってなかったんでまたストビューのお世話になるが、

この正面の暗がりが例の穴だ。ちなみに隣り合った道路が金慶洞擁する市道。

 

看板でわかるように、ここは関西人ならCMでおなじみ、「あの」向陽閣の第4駐車場への道で、金慶洞と同じ小山をトンネルで抜けている。

 

 

 

 

 

とはいえ、

遠目でもわかるボックスカルバートってことで、開削工法でつくられたことは明白。そう面白いものでもないのでこれだけ撮って終了。でも一応、扁額に当たる場所に「向陽閣」という文字パネルがあしらってあるようだったが。

 

たぶんあれが煉瓦隧道とかなら(以下自粛

 

 

 

 

以上。