大又隧道訪問記【7】(三重県熊野市飛鳥町大又/五郷町湯谷) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【6】より続く。

 

 

 

林野庁が建てた、文政スギの案内看板。

平成5年に保護林に設定されたということだが、

 

 

 

 

 

もう少し先には、

その先代と思われる看板が。

 

こちらには調査結果と、裏面にはそれに携わった5名の役職・氏名が書かれていた。こういう種類の「名前の残る仕事」もあるか~。

 

 

保護林として設定されるだけに、確かにこれだけの杉の巨木が群生しているのは見たことがない。足を延ばしてよかった。いいもの見させてもらえた。

 

余談だが、基本的に杉の生えているところは植林地であり、竹の生えているところは(仮に今は何もなくても)かつて人が住んでいた可能性が高い、と認識はしているが。これって100%正しいんだろうか?素朴な疑問。

 

 

 

 

 

さて、なんか名残惜しく、もうちょっとだけ進んでみた。

左に見えているのは

 

 

 

 

 

ハイカー向けの山火注意。

灰皿?が時代を感じる。

 

 

 

 

 

わかりにくいが、

しばらくぶりに登場した、5本目のカーブミラー。

 

 

 

 

 

古めかしい土留め擁壁。

そういえば、池の宿側は文政スギまでは森林軌道が敷設されていたということだったから、おそらくここはもう…軌道跡?

 

もしかして、文政スギて前にあった広場が軌道の終点だったんだろうか?規模はともかく、あんまりそんな雰囲気は感じなかったけど。

 

 

 

 

 

やがて、6本目のカーブミラーとともに、

またぞろ巨木が現れだした。しかも今度は杉ではなかった。

 

 

 

 

 

特に目を奪われたのが、上の写真では左端に見切れている木だった。

どうでしょう。なんかトルネードのような上昇渦を描いてないですかこの木。

 

オーラも大きさも写真では伝わらないかもしれないが、凄いエネルギーを感じてしばしこの木と向き合ってたっけ。抱き着いてみたり(笑)。

 

 

 

 

 

付近に建てられた看板によれば、

この一帯、今度は「大又モミ・ツガ希少個体群保護林」ですと。やはり高齢の巨木が残されている希少さにより、文政スギと同時に保護林に設定されたという。

 

この大又佐渡林道、なんでこんな厳重にシャットアウトするのか疑問に思う面もあったが、こういった保護林の存在もあってのことなんだろうな、きっと。

 

 

 

 

 

その少し先の4.5km地点をもって、引き返すことにした。

ちなみにここまで、文政スギからは3分ほどしか進んではいない。

 

進軍開始からここまで1時間42分。駐車場所がおそらく林道起点から0.3kmほどのところだったと思うので、およそ4.2km歩いてきたことになる。こんな整備された林道なら全然問題なかったな。よかった。

 

 

 

 

 

とりあえず、隧道大又側まで撤収。

 

 

 

 

 

 

 

ここで休憩とした。

そういえば書き忘れていたが、当初目指した谷沿いのショートカットルート、ここ隧道の大又側に至るルートだったが、確かにそのような踏み跡を見つけた。見た感じでは、チャレンジしなくてよかったなと思えた(笑)。

 

 

 

 

 

休憩はおよそ12分。

いつものショットで〆。さようなら、もう来ないかも(笑)。

 

9時10分、帰投作戦へと移行。

 

 

 

 

 

9時37分、

鉄壁ゲート。

 

 

 

 

 

9時43分、

古レールのターン。

 

 

 

 

 

そして9時58分。

無事に駐車場所まで帰投。お疲れ様でした~。

 

往復およそ8.4km、進軍時間3時間と5分。なんら危ない局面のない、穏やかでラクチンな探索だったが、ようやく長年の宿題を片付けた達成感は大きかった。

 

 

 

 

 

最後におまけ。

駐車場所から少し下ったところ、

 

 

 

 

 

逆算してこのへんかな?と目星をつけていたところに、果たして。

「大又佐渡林道(大又林道)起点地点」。興味ないだろうが、だいたいこのあたり

 

 

 

 


ぱっと見、なんでここが起点?と思えるような、何もないところだったが、かたわらにひっそりと

「大又国有林」の看板。よくわからないが、民有林と国有林の境界とかで決まっているんだろう、きっと。

 

 

 

林道起点位置も微妙に気になっていたので、これまたスッキリ!いい気分でこの場を後にした。

 

その足で、ここからほど近い弩級廃隧道にこれまた13年半ぶりの再訪を(まさに)敢行したが、それはまた別の機会に。

 

 

 

 

 

以上、完結。