4月5日、FIREHOUSEのヴォーカリスト、C.J.スネアが亡くなった。享年64歳。
決して夢中になったバンドではないし、今も活動していたことさえ知らなかった不良リスナーだけど、1990年発表の彼らの1stアルバムはけっこう愛聴したもんだった。
当時のわたくしはバリバリのスラッシャーで、コアなバンドを好んで聴いていたんだが、アメリカンハードロックの美点を多く備えたこのアルバムは、例外的にヘヴィーローテしてたもんだった。
C.J.の声がとっても好きだった。伸びやかながらもところどころに挟んでくるしゃがれ声がまた良くってねぇ。男前「ではない」とこも含め、けっこう好きなヴォーカリストだったな~。
そんな愛聴盤から、
特に愛してやまない5曲をピックアップ。
正直なとこ、1曲目では「ん?」って感じだった。しっかりと持っていかれたのは、このtrack4 "Don't Treat Me Bad"。
冒頭の軽やかなギターカッティングにのせた「しゃがれてるのに軽やか」な歌い回しと、もうたまらんくらいにどキャッチーなサビメロに撃ち抜かれたなあ~。
その前に、TRACK2 "All She Wrote"ですでに半ばやられていたけどね。
え、待って、めっちゃいい曲やねんけど?って。これまたキャッチーなイントロでもう掴まれる。
とにかくアガる、TRACK6 "Lover‘s Lane"。
冒頭の写真は日本盤のジャケットで、オリジナルはこれなんだが…日本盤の方がいいよねえ。色違いヴァージョンもあった気もするけど、定かでない。
続くTRACK7 "Home Is Where the Heart Is"。
こちらはほんのり抒情的なナンバー。とはいえそこはアメリカン、しっとりすることなく、C.J.の声質もありカラッとした印象。
以前この記事でご紹介したアコギによる小品インスト"Seasons of Change"を経て、TRACK11 "Love of a Lifetime"。
こちらには個人的想い出があってですね。
当時付き合ってた彼女もこの曲結構気に入りましてね。まあそれが今の奥様なんだけれども、結婚式のええとこでこの曲を使わせてもらったんですな。具体的にどの場面だったかはもう忘れたけど(笑)。
そんなこんなで、何気にわたくしにとっては大切な想い出のあるバンドであり、ヴォーカリストだった。64歳なんてまだまだ若いのに、なんとも残念。心から冥福を祈りたい。