番所山不動堂の隧道 (和歌山県西牟婁郡白浜町) | 穴と橋とあれやらこれやら

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

干支ネタは終了したけど、言うてもまだ松の内。ちょっとおめでた系(謎)ネタでも…。

 

 

 

10月28~29日、奥様と和歌山県白浜町に一泊旅行に行った際に見つけた…いや正確には、初日に行ったところに隧道があったのに全く気づいてなく、ホテルで何気なくその日行ったところをスマホで見ていて発見(笑)。

実はそこではすでに一本予期せぬ隧道を発見していて、ホクホクしていたのだがまさかもう一本あったとは!

 

てな感じで、翌朝にもう一度現地へ赴いた次第。

 

 

 

はい、現在地はこちらなんだが、

これ本来は、見落としてはいけないレベル。はい、奥様がいるところがそうなんだが。

 

でも言い訳すれば、車では左手前から来て右へと登っていく場所であり、しかも道がちょっとアヤシイので、視線はどうしても右の先に吸い寄せられてしまうポイントなのよ、ここは…(笑)。

 

 

 

 

 

しかも、通りすがりだと、

あんまり隧道には見えないんだな~。いや、言い訳はここまで。

 

 

 

 

 

「南無不動明王」なんて幟がはためいているとおり、

ここは「番所山不動堂」。

 

 

 

 

 

その入り口として、

このような隧道があるわけだった。

 

これ、場所柄元々は天然の洞窟だったのではないかと思われるが、それに手を加えて隧道とした感じかと。案内看板では祭祀紀元が昭和八年、遷座が昭和三十一年とあったので、そのどちらかあたりに整備された隧道なのだと推測される。

 

 

 

 

 

上の撮影位置で右を向くと、

こんな一画が。もしかすると、かつてはこのあたりに簡易な社務所的建物があったのかな?

 

 

 

 

 

さて隧道。

右への急カーブで入り込むが、その先なにやら楽しそうな予感。

 

 

 

 

 

やはりな。

いきなり、ガッツリな洞内分岐!

 

本坑は右直進だが、分岐する左側の方がデカい。

 

 

 

 

 

その左側は、

ちょっとしたホールみたいになっており、開口部が二か所。ただ開口しているだけで、どこへ行くためでもなさそうだ。

 

【1/4 22:20修正追記】

開口部が二か所と書いたが、なんのことはない、右側のは差し込んだ光にすぎなかった。つまり開口部は一か所のみ。よって上記と下記、訂正します。お粗末でした…。

 

 

 

 

正面の方の開口部から外をのぞけば、

当然、そこは海。

 

もっと「窓」に近寄れば、有名な円月島が近くに見えるはず。

 

 

 

 

 

どこにも行けないので、

本坑へ戻る。

 

 

 

 

 

本坑は、洞内分岐だけでなくうねりまくり。

直線区間というのがほぼない。

 

そして特筆すべきは、洞内は完全素掘り。モルタル覆工などの手が加わっていない。足元はちゃんとコンクリ舗装されているが。

 

 

 

 

 

延長は…どうだろう。


20mあるかなしか。

 

 

 

 

 

短いながらも楽しい洞内を脱出すると、

太平洋に面して開口する不動堂がそこにあった。

 

 

 

 

 

奥様の守護神が不動明王様なので、

丁重に参拝してらっしゃる。

 

 

 

 


わたくしの守護神は弁財天様なので、

ここでは一礼するにとどめ、参拝はしなかった。…え?意味不明?(笑)

 

 

 

 

 

いや~、

明るくて開放的な不動堂、気持ちいい。悪天候の時は怖そうだが、波とか被らないんだろうか。

 

 

 

 

 

では撤収~。

最初はここの地図を載せるか迷ったんだが、普通にグーグルマップにも登録されてるし、まあいいかと。

 

 

 

 

 

そうそう本坑のうねり、

コレモンですわ。

 

 

 

 

 

そして横坑。

そういえばこの隧道、照明がついてない。それも雰囲気いいポイントかもな。

 

 

 

 

 

わたくしに促され、横坑から外を見る奥様。

奥様の身長は153cmなので、なんとなくのサイズ感はつかんでいただけるかと。

 

 

 

 

 

出口に向かって、分岐点を見た図。

いや~楽しい隧道ですなあ~。

 

 

 

 

 

ぐにゃぐにゃした、

鉄板の構図。堪能した。

 

 

 

 

 

最後に、海を入れて引きで。

浜伝いにでも不動堂の下までは行けるが、登れるルートはない。よって、公式に隧道が唯一の参拝路となっている。

 

 

ここのすぐ近くにも、冒頭に書いた別の隧道(記事はいつか別途)があるが、いずれも地理院地図にも載っていない。白浜へお越しの同業者は、お見逃しなく。

 

ちなみに我が穴の師匠は、当然のように押さえてらっしゃった。ぐうの音も出ず(笑)。

 

 

 

以上。