川下隧道(濁淵隧道) (大分県竹田市会々~挟田) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2023年8月30日に敢行した、レンコン町・竹田散策。まだこれのネタをひとつもやってなかった気がするので、年末すべり込みでおひとつ。

 

 

豊後竹田駅をスタートしてから2時間半、

やってきた新たな隧道。

 

 

 

 

 

そのお姿は…

素掘り…のモルタル固め。現在地こちら

 

 

 

 

 

なんか歪な断面がお目見えだ。

当然のように、扁額も銘板もなし。

 

この隧道、川下隧道という名称のようだが、Q地図ではなぜか「濁淵」という名前で記載されている。どういう状況なのか不明ながら、一応記事タイトルでは両者を併記することにした。

 

 

 

 

 

で、坑口向かって左側の足元に、

このような謎の穴があった。掛樋隧道もそうだったが、大分では標準装備レベルか(笑)。

 

 

 

 

 

で、帰って調べてわかったことだがこの隧道

なんと明治10年代に掘削された、レンコン町・竹田においても屈指の古洞だそう。明治30年ごろに拡幅改修を受けたのが現在の姿で、比較的近年までモルタル覆工なしの完全素掘りだったようだ。遅かったか~。

 

 

 

 

 

で、洞内のこれ。

これが初代隧道を偲ぶよすがらしい。ここまで狭小断面だった…わけじゃないだろう。これは両側から掘り進めて食い違った明瞭な痕跡なのだと思う。

 

 

 

 

 

振り返りの、鉄板の構図

…というにはちと遠いか。

 

 

 

 

 

そんな古洞とわかって見ると、

こんな写真もなかなか味あるなあ~。

 

こっちはエライのっぽさんで。拡幅時に掘り下げも行われたのか。

 

 

 

 

 

抜けて、北側より。

そこはかとなく、明治の息吹を感じる。適当?いやマジで(笑)。

 

 

 

以上。