2019年某月某日、大津市某所。滋賀の仁丹看板探しでうろついている際に見つけたものをご紹介。
これが路傍に目に入った瞬間、ピーンときた。
しばらくぶりに出会った。これはヴィンテージもんだ。
ぱっと見、看板みたいに見えるが、そこにインパクト強く書かれた文字の数々。しかも右書き。
於全国農具共進會金牌受領
新太陽號 稲麦扱機
ダイヤ モンド
株式會社 共榮社製
愛知縣 豊川町
とあり、ど真ん中に
TRADE MARK
豊平
と。
そう、これはいにしえの農機具。
人力脱穀機である。
調べてみたところ、株式会社共栄社は現在も盛業中(ホームページ)であり、同社の沿革を見ると、大正7年(!)の株式会社化後にこのダイヤモンド式人力脱穀機の開発・販売が当たったようで、大正11年には韓国、中国をはじめ東南アジア方面に広く輸出していたとか。凄い!
なのでこの個体も、詳細な年式は不明ながらも、大正後期~昭和初期くらいのものであると思われる。「全国農具共進會金牌受領」をもっとしっかり調べれば絞り込めそうだが、そこまでする気力はなく…(笑)。
よく見れば、
「KYOEISHA」と刻まれてるな。上はなんだろう。「WE」または「NE」「TYPE」かな?
雨ざらしなんでもう動かないんだろうけど、
現存する個体ってどのくらいあるんだろうな~。
だいぶ前に、別の機種でこんな記事を投下したことがある。当時、全国のあちらこちらで、このようなメーカーが割拠してたんだろうな~。この会社もそうだったが、現在もしっかりと存続して頑張っておられるのが素晴らしいなと。
まるで、街角の博物館。
最近こういうのに出会ってないな~、なんて思った。
以上。