【前回】より続く。
隧道正面にあるもの。
わかりますよね?
ハイ、その通り。
吊り橋でございます。
サイドぎみアングルで。
意外と高い。
現地では何の情報もなかったこの吊り橋。永らく詳細不明だったが、愛と信頼のQ地図様のおかげで「十津川村道奥里線の千切(せんぎり)橋、昭和23年完成」と判明した。
では、渡りましょ~。
振り返ってみれば、
まさに真正面に隧道。これぞ、往年の正ルートだったのでは?そのへん後ほど。
昔から
吊り橋では必ずやるこの自撮り(っていうのかこれも?)。
この橋では、珍しく二枚撮ってた。
高かったけど恐怖感の記憶は全然ないので、さほどヤバい橋ではなかったはずだ。まあ、現在は知らんけど。
渡った先は
なにやらいい感じっぽいですぞ~。
対岸からの、千切橋全景。
橋長は64mだそうで。
渡った先の道がイイ感じだったので、少し進んでみたら、
すぐにこのような分岐が登場。
ここで、Q地図様からの切り出し画像を。
中央上が千切橋で、この分岐から点線道で奥里集落を経て陰地橋で村道滝川奥里線に再合流するのが、村道奥里線である。
千切橋は昭和23年完成とのことだが、村道滝川奥里線上にある「黒尾谷橋」は昭和33年の完成と、10年遅い。
これを文字通りに解釈すれば、かつては内原隧道~千切橋~村道奥里線ルートが奥里集落へと至る唯一の道で、車道を開削する際に、滝川に沿った現・滝川奥里線ルートが拓かれた、ということなのではないかと。
ちなみに陰地橋は昭和37年完成とさらに遅いという点も、この推測と矛盾しない。
たぶん先ほどの写真の分岐を右方向へと向かうのが奥里集落方面だと思われるが、
正面方向、地理院地図では道は一本しか描かれていないものの、実際はこのように上下二段に分岐。
ここ、実に雰囲気が良かった。淡白な当時の自分に、なんでもっと写真を撮らなかったのか詰めたいくらいで(笑)。
近辺に立ってたこんな看板。
「橋ノ谷」って、地理院地図では「才谷」となっている谷のことだろうか?
戻り際に撮った、
(ちょっとわかりにくいけど)内原隧道とのツーショット。
ここのほど近くには割と有名な「吊り橋+隧道」コンボがあるけれど、それよりちょっと奥まったこちらは、じゃっかんマイナー?なのかな?
でも最新(2023年4月!)のストビューで見たら、なんと内原隧道手前の空き地にきれいな公衆トイレが出来てる。ちょっと雰囲気変わったなあ。
久々に再訪したくなってきた。千切橋~奥里の道、大した距離もないし歩いてみたいかも。
以上。