2023年3月9日、武蔵五日市駅周辺散策のトリを飾った物件…というか、物件を含んだ「展開」の顛末を。
まずはちょっとだけ前説。
今宵から何回かに分けてご紹介するネタは、武蔵五日市駅からもほど近い位置、赤枠内にある。
赤枠部分を拡大しまして…
赤丸をつけたところにある、ささやかな橋。
Q地図様にはこの橋が載っていて、お名前は「森添(もりぞえ)橋」、完成年度不明、橋長は8m、そして幅員は1m!となっている。このスペックからも、地図での見え方からも、明らかに車道ではあり得ない。
もちろんストビュー映像もなく、このささやか橋がどんなのか?が気になった。スペック的に、つまんない橋か香ばしい橋か、どっちかだろうなって。
さて、どんな橋だったか?
…というのが目的だったが、以下その顛末に加え、記事にするにあたって判明した意外な事実もあり、そんなトピックも挟んでいこうと。
こんだけ書いといてアレだが…小ネタですよ(笑)。
さて、まずはこれ。
ここは東京都道7号杉並あきる野線、あきる野市舘谷地内。思わず見落としそうなほどにか細い、旧道とおぼしき道が左へと分岐している。現在地はこちら。
進んでいくこと数十m、
えーと?ここ?思わず通り過ぎそうになったが。
うわ~これは…
すでに醸してないか?明らかに使用頻度は低そう。
ソッコーで道は下りはじめ…
左ターンのところに、なにか掲示が…?
それは、まあまあの重要情報だった。
遊歩道通行止のお知らせ
この遊歩道は工事のため
通行出来ません
大変ご迷惑をおかけしますが
迂回をお願い致します
通行止期間7月末まで
(以下略)
Q地図様では、この道は「(あきる野)市道増戸213号線」となっていたが、「遊歩道」って表記されてるな。深沢川砂防工事となっているが、これがいつ掲示されたものなのか、7月末っていつの7月なのかわからない。こう書かれているが、現場には特に進入を止めるロープなどもなかったと思う。
そんなのお構いなしに、
そのすぐ先(下)で、道は消失。これは、止めなくても察しろってことなのか?(笑)。
これどう見ても、工事で通行止めって感じではない。完全にガチ廃道の雰囲気で、通行止めになったのはここ1~2年ではなさそうな。しかも、思いのほか深い谷(ちゃんと地理院地図を見てればわかってたことだろうが、そこまでよく見てなかった)で、獣道レベルの踏み跡と落ち葉が堆積した急勾配の九十九折りがフツーに危険。「遊歩道」のイメージとはかけ離れすぎ~。
結局、つづら折りの二段目どん詰まりあたりで、激藪のために進軍(降下)を断念した。なにしろ出張中なので、服装も足元も街歩きレベル、これ以上はキツイ。いや~この展開は予想してなかった。
せめて橋が見えないかと見下ろしてみれば、
橋の方向は川さえよく見えず。
下流方向に向いて見れば、
まだまだ谷底まではこの比高。
で…なんか見えてる?
真ん中あたりをズームしてみれば、
かなり古めかしい、空積みとおぼしき護岸と、それに取り込まれたような用途不明コンクリ構造物。その上にはフェンスで画された平場が広がっている。
何かは知らねど、プンプン匂うな。なんらかの遺構感が。
この時点で、単に森添橋の姿を確かめるという目的から、あの川底を確かめに行くという目的へと段階が上がった。テンションも上がった(笑)。
ならば、このルートが厳しいとなれば…
回り込んだ上流側に、緑のマルで囲んだもう一本の橋がある。
この橋はQ地図様には載っておらず、事前には探索対象外だったのだが、改めて見ればこれも気になるじゃないのさー。
ハイッ!というわけでね!
ここが別ルート入口となるが…道ほっそ!場所はこちら。
どん詰まりに何か見えるのでズームして見たら…
うむ、こっちも違うテイストで香ばしそうだ。
【2】に続く。