追悼、高橋幸宏さん。 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

先日のケン・ブロックに続き、またもや追悼記事を書くことになろうとは…。

 

 

 

1月15日朝、ネットニュースを見て愕然。元サディスティック・ミカ・バンド~YMOのドラマー、高橋幸宏さんが亡くなったとのこと。享年70歳。その第一報ではわからなかったが、死因は誤嚥性肺炎だそうで、うちの親父と同じだなんて…。

 

 

 

拙ブログ読者の年齢層は比較的高そうな印象なので、YMOと聞いてピンと来ない方は比較的少ないのかなと想像するのだが、わたくしはまさにYMOど真ん中世代、ユキヒロさん作曲の"Rydeen”が大ヒットした時は中学生だった。

 

 

アイドルソングや歌謡曲、演歌などとは全く異質な、シンセサイザーなるものを主体とした「歌なし」の曲に、わたくし鈍器でぶん殴られたような衝撃を受けたっけ。思えばこれ、わたくしのインストゥルメンタル好きの原点なのかも?

 

 

 

どんだけ衝撃を受けたかっていうと、なけなしのおこづかいをはたいて、レコードを買ったのだった。

わけもわからず買ったこのレコードは、実はオリジナルアルバムでなく「ソリッド・ステイト・サバイバー」と「マルティプライズ~増殖」の収録曲を寄せ集めただけの「なんちゃって」作品だったわけだが、そんなん知る由もなく大いに聴いた。他の作品もレンタルレコードで借りてカセットテープに落とし、聴きまくった。

 

 

ちなみに本作、現在ではYMOの公式カタログでは削除されているらしい…。その意味では貴重な一枚だったと思うが、知らずにブックオフに売っちゃった。

 

 

 

「君に胸キュン」に代表されるヴォーカルものが中心となった後期YMOは、メタルにハマり始めていた当時のわたくしには響かず、名作「テクノデリック」を最後にすっかり遠ざけてしまっていたものだが、大人になって改めて全体を俯瞰し聴き直した時に、自分も色々聴いてきたからこそわかるその豊かな音楽性に、なんという偉大なグループだったんだろう、と改めて衝撃を受けた。

そして、昔はいけ好かなかったヴォーカル曲が、こんなにも心地よく響くかね?ってほどに沁みた。もちろん、そのヴォーカルはユキヒロさん。なんて甘く優しい歌声。

 

 

例えばこの曲、「浮気なぼくら」収録の"LOTUS LOVE”。

 

 

「世界の外で会おうよ」か…。ほんとに世界の外にいってしまったユキヒロさん。

 

 

 

 

 

個人的に、ユキヒロさんといえばこの曲、「BGM」収録の"U.T”。もちろん名曲。

 

 

中間部での

「ところでこの曲の高橋さんのドラム、凄いですね?」

「ええ、凄いんです」

が、またいいんだなあ…。いかにもYMOのノリ。

 

 

 

あと、あのYMOの先鋭的なビジュアルイメージを主導していたのもユキヒロさんだったっていうのは、実は今回の訃報に関連した報道で知った。一種異様な、カリスマティックないで立ち、ビジュアルなど、YMOの偉大さをさらに高いステージに押し上げた功績たるや。

 

 

 

 

 

まさに、日本音楽界の巨人の一人を失った。合掌。ジェフ・ベックも亡くなったばかりだし、我々の青春を彩った人たちの悲しいニュースは増えていくんでしょうな…。

 

 

 

 

最後に、以前YMOを採り上げた記事。他愛ないもんだが…。