【2】より続く。
10時6分、進軍再開。
ここからは支尾根稜線を辿り、主尾根を目指す。
上の写真に写っているように、ここには木にくくりつけられたワイヤーが残り、
索道のものと思しき滑車…じゃなくてなんだっけ?…が落ちていた。
ここからは稜線歩き。
だいぶ楽になるだろう…というフラグを前回立てといたが。
そうともさ、まさにフラグさ!(笑)
最初こそ上の写真のように平和だったけれども。
実は、往路において個人的に一番しんどかったのが、ここから主尾根までの区間だった。先ほどまでの涸れ谷直登は、まあ、覚悟してきたし、当然しんどいものと思ってたから、逆に想定よりはマシだったくらい。
で、尾根に登ってからは基本的に穏やかなアップダウンが続くんだろう…なーんて思い込みがあったのだが…地形図をよく見ろって話で、全然穏やかじゃなかった!その分、しんどかった~。
なので、この区間では現実逃避に
遠くの山並みや
きれいな景色を(…って、写真で見たら全然伝わらんやん)撮ったりしてたなあ。そんな余裕もないのに。
そう、基本的にずーーっと、
こんな感じ。
しかも落ち葉が堆積してよく滑るわ踏ん張れないわで、もうタマランチ元会長。
そんなわたくしを見かねてか、
ゆたさんがストックを試してみますか?と貸してくださったのがこの区間後半だった。
実はデポ地から出発する際に、ゆたさんがわたくしに一組のストックを貸してくださっていたのだが、かねてから全くストックを使う習慣のないわたくし、使い方も使いどころもわからずここまで至っていた。
こういうとこで使うと楽になるよ、ということで改めてお手持ちのストックを貸してくださったので、ありがたくお借りして練習させていただいた、の図が上の写真だ。
またも現実逃避…。
またもワイヤー見っけ…。
息も絶え絶えに主尾根に到達したのは、
確か11時すぎ。とにかくキツイ1時間弱だった。
ここで休憩したが、撮った写真はなぜか上の一枚のみ。なに撮ってんねんと(笑)。たぶん古びたピンクテープを撮ったんだと思うけど。
ゆたさんには、ここでストックをお返しした。わたくしがストック術をモノにするには、さらなる練習が必要だ(笑)。たぶん使い方が間違ってるんだと思うが、腕にキテしまうんだな~。
10分ほどの休憩の後、進軍再開。
今度は主尾根を辿り、いよいよ岩屋谷滝へと接近していく道程。
ようやく、
大きなアップダウンはなくなり、だいぶ楽にはなった。とはいえ、決して歩きやすくなったとまでは言えない感じ。
ちなみに、この主尾根が下北山村と上北山村の境界となっている。上の写真で左側が下北山村、右側が上北山村。
11時30分、ゆたさんが遠くに何かを発見。
なんだろう…?
おおお…
これか!
怪しい黒い影。これは「アレ」なのじゃないか!?と色めき立ったわけだ。どうやら場所的に、目指しているブツあってもおかしくない位置なのだそうで、いやがうえにも盛り上がる。
ペッカーさんは三度目、ゆたさんは二度目となる今回の訪問において、お二方の主目的は「外から」隧道を見ることだった。「外から」の意味は、また然るべき時に。
11時38分、
標柱を見つけた。
結果的に見つけたのはこれだけだったのだが、
マルで囲まれた「本」。
裏側?には
「No.10」と。
なんだろうこれ。これも林班界標なんだろうか。奈良森林管理事務所の管内図を調べたが、このエリアは管轄外のよう。ってことは国有林ではないってことなのねたぶん。まだまだ知らんことだらけだ。
舐めるように見てたら、
ゆたさんに撮られてた~。
そうこうしてるうちに…
いよいよ到着したようだ。岩尾谷滝への降下ポイント付近に。
【4】に続く。