【3】より続く。
11時50分、
岩尾谷滝への降り口となる1108mピークに到達。遂にキター!
ここまでの4時間半以上をずーっと登ってきた(当たり前)が、いよいよ標高差180mの谷底へと急降下だ。我々は滝上部の隧道が目的なのでこれで済むが、滝屋さんは当然滝下まで降下することになるから、その標高差は300mを超える。つまり岩屋谷滝・雄滝は、落差がそれだけある壮大な滝だということになる。大変だ。
滝についてはまた改めて(簡単に)ご紹介する…予定。
つうわけで、少しでも身軽にということで、
谷への行き返り中に使わないものは、ここに残していくことに。わたくしはあんまり減らなかった。まあ中身はほとんど昼メシだけども(笑)。
11時55分、降下開始。
谷底はまだまだ全く見えない。
12時。
相変わらず谷底見えず。
数時間前とは、逆の感情が湧き上がってきた。
これをまた登るのかと思うと愕z(以下略
やがて、ようやく見えてきた谷底。
けど、そこからまだ数分かかって、
ようやくはっきりと捉えた、岩屋谷。
谷の深さに、真昼なのに陽が射してないっていう…。こちらが上流方向。
そしてこちらが下流方向。
つまり、滝の落ち口はこの方向になる。そして「アレ」も。
ここに至って、この日以前も、そしてこの道中でも何度もよぎったある思いが、よりリアリティを伴って湧き上がってきた。
マジでこんなところに隧道があんのか!?
いや、「ある」のはもうわかってるんだが、何時間もかけてここまで辿り着いたからこその改めての感想だった。よくもまあこんなところに、という。
12時7分、ついに岩屋谷滝・雄滝上流側に降り立った!
このサイズの写真になっちゃうと伝わらないが、
降下地点上流側のナメから連なるこの池状の淵(なんて呼ぶのが正しいんだろう)、とんでもなく美しかった。
ちなみに、
上の写真を撮ってる瞬間のわたくしの姿(笑)。
同じ場所からの振り返りで、
降下地点下流方向。この先に雄滝の落ち口があり、そこまでのどこかに、目指す隧道がある…はずだ。
先輩お二方は初訪問のわたくしを気遣って、自分で見つけられるよう配慮してくださったので、失礼して一足先にそちらへと~。
その時のわたくし(笑)。
いやいやいやいや…
やだドキドキ止まんなーい(爆)。
どこだ?
どこだ!?
…って、
あっ。
あった。
アッターーー!!
時刻は12時12分。4時間55分かけて、ついに憧れの「幻の隧道」を目前に捉えた!
【5】に続く。