【2】より続く。
洞内から望む、吐口側の鉄板の構図。
材木流し隧道ならではの、なかなか見られない類の景ではないかと。
あ、材木流し隧道も一応水路隧道なので、上流側を呑口、下流側を吐口と呼びまする。
こちら吐口側は、
さらに隧道の端が切り立っている。が、鏡のように穏やかな水面のせいで伝わりにくいか。
足下のこことか、
たぶん人工的な掘り抜きだよなあ…用途はわからないが。
このアングルで見ると、
確かにこれが極端に川へと突き出した大岩なのがよくわかった。
改めて、航空写真で現場を見てみる。
現場で平面的に見ているといまいち実感がないのだが
この突き出した大岩(中央)、上流(左側から)からだと軽い左カーブの頂点付近に位置していることがわかる。
カーブ内側には川砂が堆積し、材木を流したとしたら、確かに必然的にカーブ外側、すなわち大岩へと直撃することになると思われ、それを回避するよりもいっそぶち抜いちゃえ、というわけだ。
実際、わざわざこれを掘るってよほどの難所だったと思われるから。そう考えれば往時はもっと川幅が窄まっていたのだと思われる。
で…
やっぱ行けるとこまで行ってみたい。引きの絵も撮りたいし。
このあたりは水深けっこうありそうで、落ちたら足が付くかどうか微妙に見えた。
慎重に進んで、
端点から見渡す下流側~。
そして足下~。
透明過ぎていまいち水深が伝わらないけど、深いはず。
鏡のような水面に写り込んだ山が、
まあきれいだったな~。しばし見とれてしまった。
あ、で、お待たせしました、
材木流し隧道、吐口側からの一枚。
もうちょっと引けたらいいんだが、とてもとても。
見上げると、
覆いかぶさる巨岩!
全体的に、
片洞門のように盛大にオーバーハングしていた。
おそらくはこのあたりも、隧道掘削と同時に整形されたのだと思われるが、いやはや凄い。
たわむれに、
アクロバティックな体勢で撮った、水面ギリギリからのショット。
水の美しさが際立ちますなあ。まあ普通に上流に人家があるので、飲めはしないけど。
いや~、
堪能した。(ちょっと久々・笑)
まあ最後、
ウェーダー着用での登りが地味にしんどかったが…(笑)。
当日撮った動画をどうぞ。
何か所かでおっさんの吐息が入っててキモイのはご容赦いただきたい。またウェーダー着用なので移動してるときのゴム音も耳障りかもしれない。でも現場の雰囲気はよく伝わるはず。
そして最後に、先人ペッカーさんのレポをぜひとも。
パイオニアならではの、斬新なアングルが凄い。わたくしこれを見てしっかりと安全ルートで訪問させていただきました。あざーす。わたくしの訪問時と雰囲気もだいぶ違うので必見であります。現地民最強!御意。
それにしても…いつもながらに無茶なことをサラッと書いておられるので、マネできるのかなとか思ってしまいそうになる(笑)。よくもまあ…(以下自粛
ペッカーさん、いつもありがとうございます!
以上、ちょうど酷暑のタイミングで投下できた今回の記事、少しでも涼やかさを感じていただけたら嬉しい限り。