【2】より続く。
簡易橋から25分、見えたのよ、肉眼では。やっぱりたどり着いた!と喜びましたとも。
けどこの吊り橋は、
直前まではっきりとその姿は見せてくれず、
最後の最後で、
いきなりドーンと。
珍しいことに、道は橋の下に出た。いったん橋の下をくぐり、反対側を登って橋へと至る、独特な道のつけ方。なんでこういう線形になったのかはわからないが、かなりユニークじゃないかと。
なのでいきなり、
こっから入るわけですな。なかなかいいなこれ。
航空写真で見ての想像通り、かなり新しい、そして大きな吊り橋だった。
これまた想像通り、
どこにもお名前やお誕生日などの情報を知る手掛かりはなかった。
主塔下から正対。
日陰の此岸から日なたの対岸へ。いい感じだ。
本当に真新しい、
信頼性抜群の吊り橋。見た感じ、ここ数年に架けられたくらいなコンディションに見えた。
いまいちはっきりしないのだが、今いる此岸側の字名がS露、対岸がS田だと思われる。そのS田に渡る吊り橋ということで、記事タイトルはそれを採用した。
前回も書いたが、
貯水池には釣り人のボートが出ていて、ちょうどこの時、真下に一艘。
迷惑かと思って熊鈴は外して渡っていたけど、
それでも金属製の吊り橋、無音では渡れない。こんなとこを人が渡ってるのを見て、どう思われただろうね(笑)。
床版はエキスパンドメタル。
グレーチングや縞鋼版なんかと比べても滑りにくいし、この点も信頼性抜群。
なんだけど…
何度か書いてるのだが、わたくしダム湖や貯水池にありがちな「底知れぬ深さを感じさせる静かな水面」が苦手で。見ているだけなら問題ないけど、その上を渡るとなると、恐怖を感じてしまう。
なので、この時のように水位が低くて土が見えているような状態の方が、視覚的に恐怖心を緩和してくれてよかった。
まあこのくらいの長さなら恐怖心をねじ伏せて渡ってしまえるけど、もっと長大になったらちょいキツイかも。
そんなわけで、
しばしの空中散歩を「楽しんだ」とは書けない(笑)。怖いのに好きなんだから困ったもので…。
で、やってきましたS田の地。…って、
なにここ?
道は正面の盛り上がりの右下を渡り、
折り返しながらアンカーレイジ脇を通過し、さらにどことも知れぬ山奥へと続いているようだった…が、当然わたくしはここまで。
こちらS田側にも、看板・標識含めいかなる情報も見つけられなかった。
うーむ、
塩対応(笑)。
まあいい。
こうして「気になった物件を現地踏査する」ことは、やっぱり楽しい。…少し怖くても(笑)。
【4】に続く。