【前篇】より続く。
よこあな~。
いわゆるひとつの洞内分岐、そして貫通してるのが視認できた。どうやら扉で塞がれているようだが(当たり前だ)。
分岐点からダム方向を振り返るとこの感じで、
サイズの違いが明確にわかる。横坑は完全人道サイズだ。
身長173cmのわたくしが、普通に立って撮影してこんなくらい。
そこの出っ張りは、気をつけないと頭打つな(笑)。
奥行きは20mほどかな?
「あぶないからはいってはいけません!」ええ、わかってますとも。
一応カギはチェックしたけどね、まあ開いてるわけないわな(笑)。
正面はそのまま抜けているようだが、
左方向は…?
おおう、
さらなるラビリンスが(←バカ)。
改めて整理すると、このラビリンス(笑)は
コレっすな。
見識に乏しいわたくし、現場ではこれが何なのかわからず、集塵施設かな?とか思っていたが、今回記事を書くにあたり、改めて地理院地図を見ていて正体が判明した。
はい、このとおり、
下流にある発電所への導水トンネルがはっきりと描かれている。取水設備ですな。
鉄扉の隙間に突っ込んだ手を最大限に伸ばして撮ったのが、これ。
魅惑の景~。
もう一枚の扉を抜ければ取水塔?の中に入れるのだろう。入ってみたいなあ…。
フラッシュを焚くのがいやで、伸ばした両手にそれぞれマグライトとカメラを持ってのキツイ体勢なので、手ブレしまくり。なんとかマトモに写るまでしんどかった~(笑)。
これ以上どうしようもないので、撤収。
この横坑には照明がないので、実際にはこんな感じ。
こちらライトオン・ヴァージョン。
横坑から見た本坑もまた、
いとをかし。
この先については、
先ほど車で往復して観察したし、時間も時間なので割愛した。歩いて見たら、新しい発見とかあったのかな。
いや~楽しめた。
一日のシメにふさわしい好物件だったなと。
これも記事を書くにあたって目にしたが、あるあるなことに、ここも心霊スポットとして紹介されていた。かつて某テレビ番組のロケ?でなんかが映ったとか、手招きする霊がでるとか、なんとかかんとか。ヤバイ場所として、先ほどの横坑も出てたり。ふうーーん。
暮れなずむ佐波川ダム。
あまりにも真っ暗になってしまうとさすがにちょっと怖いけど、あと20~30分ほど後、もう少しギリギリの時間帯だったら、ダムと隧道、また違った美しさ・楽しさがあったかもしれない。
実は、この撮影位置の背後あたりに、ダム建設工事での殉職者の慰霊碑があって、五名の方の氏名が刻まれていた。心霊スポット扱いにはそのあたりのことも影響しているのかもしれないが、なんとも不謹慎なことだ。
例によって例のごとく、なーーんにも感じず、ただただ静謐なここでのひと時を楽しませてもらったわたくし、遊ばせてもらったお礼を述べて、立ち去った。
この後は、食いっぱぐれてコンビニ飯となった前夜の轍を踏むまいと、急いで山口市街へ。緊急事態宣言中で飲食店がソッコー閉まってしまうので…(笑)。
以上。