2021年9月27日、初の長州遠征の3日目・最終日も大詰めとなってきた15時44分。やってきたのは岩国市・二鹿地内。
最終日、ここだけは押さえておきたくて、日暮前には探索できるように橋巡りを途中で切り上げてこちらへ回ってきた。つまり、わたくしの中でメインターゲットのひとつだった。
ここを知ったのはたまたまで、ホントお世話になりまくりの「全国Q地図」様(改めて「様」をつけていこう・笑)を下調べで見ていた時。
こんな感じで、
点線道上、隧道表記もなにもないところに「釣上TN」なる表記を見つけてしまったのだった。
隧道表記はないものの、確かに地形図的には完全に「ある」感じのポイント、かぐわしい香りが立ち昇るようだ(笑)。すぐに検索してみたら、いくつかのレポートがあることが分かった。かくして候補地確定、レポートはあえて見ないようにした。つまり、どういう感じなのかはあえて知らずに来た、というわけ。
つうわけで。
この橋を渡って進んだ先に、アイツがいる。現在地コチラ。
橋の手前のお宅前にご婦人がおられたので挨拶すると、「鉱山見に行くの?」と尋ねられた。「そこの上のトンネルを見に行くんです」と答えたものの、そうなのか、ここらに鉱山があったのか~、と。そういえば、ここへ来る途中でもなにか案内を見かけたような…。
入口より。
家屋が見えるが、すでに無住となっているようで、もはや生活の匂いはない。
通り抜けた先に、
何か見えてきた。あれはきっと…?
ビンゴ。
釣上トンネル 通行止
この先 通り抜けできません
岩国市役所道路課
ハイハイ、やっぱそういう感じね。驚きは全くなかったし、にわかに心細く狭まった道の感じも併せ、期待値は高まった。
道はほどなく、
森の中へと分け入っていく。
道に沿っては電線と真新しい電柱が立っていたのだが、
そこには「鉱山分線」と。隧道を擁するこの道が、鉱山へと向かう道だったのだろうか?
森へ入ると道は一応復活したものの、
この状態。隧道が通れない以上、車も入ることはないのだろう。幅員的には、普通車でもギリ行ける…かな。泣きを見そうだが(笑)。
けどこれ、決して廃道ではない。山仕事などで定期的に使われているはずだ。でなければこんなにいい状態ではいられないだろう。
とか言ったものの、
一か所、このように電線に倒木がのしかかっているところがあった。
遠目には電線がこれ以上下がってこないように枝を渡して支えてるんじゃないか、と思うくらいの絶妙な位置だったが、無論そんなわけなかった。つい最近こうなったのか?放置していていいものやら…。
やがて現れたのは、
ぽつねんと立つ、カーブミラー。いい感じの舞台装置。
実際のところ、もっとエグイ廃道を予想してきたのだったが、こんなラクチンに進んでこれて拍子抜け。
さほど距離はなかったはず。もうそろそろじゃないか、
と思い始めたら、ちょうど。
キタね?
キましたね?
しかしこれは…
おおおお~。
【後篇】に続く。