京都市内の仁丹看板【31】 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

今回は、ひときわレアな仁丹看板をご紹介。

 

 

すぐにハードルを上げてしまうわたくしの悪いクセ(笑)。しかしこれはマジな話なんすよ。本記事執筆時点でわたくしが実地に記録している仁丹住所看板は302枚あるのだが、そのうちのわずか3枚。今んとこ100枚に1枚のペースだから、「ひときわ」レアという表現も誇大ではなかろ?

 

 

 

 

それだけに、

ここで気づいた瞬間、テンション爆上がり。それこそ瞬間湯沸かし器(…って死語っすな)なみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

それがコチラ。

…わかるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、これは

琺瑯ではない、木製の仁丹看板!

 

先述のように、細々とながらももう九年ほど続けている仁丹看板実地調査において、未だ三例しか見つけられていないこの「木製仁丹」、琺瑯製に先駆けて明治の後期(!)ごろから昭和の初めにかけて設置されはじめたものだということで、おそらくは優に百年以上も昔のもの。当然ながら現存数も琺瑯製とは比較にならないほど少ないはずなんである。

 

実際現存数がどのくらいあるのかは不明だが、相当に貴重なものだとお分かりいただけるはず。

 

 

 

 

 

 

 

琺瑯製とはまた違う、その書式に注目。

上端の仁丹マークの下には左右を指す指イラスト、そしてその下には、アルファベット表記で「SAWARAGICHO」。指イラスト、アルファベット表記ともに、琺瑯製では見られないものだ。

 

 

でも、これが「木製仁丹」の定型フォーマットなのかというと、実は違う。

 

記事を書くにあたって、改めて三枚の木製仁丹を見比べてみた。すると、上端に配した仁丹マークと通り名を並列で表記するという点以外は、それぞれ異なる点があったのだった。例えば指マークが見られるのはこれだけだったし、指マークとアルファベット表記いずれもなし、というものもあったり。

 

 

いや~なかなかに奥が深いのだ、仁丹住所看板ってやつは。

 

 

 

 

 

 

はい、今回は以上です(笑)。