未曽有の長篇(笑)連載中ですが、ちょっとブレイク。
今宵は、グラハム・ボネットの類まれなる歌声を楽しみますよ。彼がどういうヴォーカリストなのか、ご存じない方は各自調べてくだされ(不親切。
RAINBOWのヴォーカリストとして迎えられたことで、ハードロックシーンに登場した彼。
結果的には、1979年発表の4thアルバム、「Down To Earth」一枚のみでバンドを去ってしまったけど、この圧倒的声量と広い声域、血管ブチ切れそうなテンション高い歌唱は、インパクト大です。
このアルバムから一曲選ぶなら、個人的にはこの“Lost In Hollywood“。それにしても、すごいメンツですな。リッチー・ブラックモア(G)、コージー・パウエル(Ds)、ロジャー・グローヴァー(B)、ドン・エイリー(Key)と。そしてみんな若いな~。
ロックンローラーらしい服装を望んだブラックモアをガン無視してブチ切れさせたとかって逸話もあるけど、それって逆にめっちゃロックなエピソードっすよねえ。
それにしても…白いスーツ、開襟シャツ、短髪オールバック…。前任者(ロニー・ジェイムス・ディオ)とのギャップがエグイ(笑)。
で、彼が参加した作品でわたくしが音源として所有してるのは、実はALCATRAZZの1st、2ndだけなんですよね…。
83年の1st、「No Parole From Rock’N’Roll」。
85年の2nd、「Disturbing The Peace」。
1stだと個人的にはこれ、
“General Hospital“。
あとやっぱ、
“Jet To Jet“は外せないかな。
つうか、一般的にはこっちがいの一番に挙がるんでしょうな。マルムスティーンの超絶ソロもあるし。
で、実は2ndのほうが全然好きなんで、絞るのは難しいが…
“Will You Be Home Tonight“が推しかな。
血管ブチ切れ唱法(笑)だけがボネットではないのです。この曲前半は、大人の色気を感じさせる抑えた歌唱が実にいいのです。いわゆる「二番」になるといつものテンションでの歌唱も楽しめるし、何より曲がいい。最高。
そしてこちら、“God Blessed Video“では、
血管ブチ切れ唱法とヴァイの変態ギタープレイが堪能できる、と。
そうそう、1stではイングヴェイ・マルムスティーン、2ndではスティーヴ・ヴァイと、二人の天才ギタリストを世界に知らしめた功績も甚大ですな。二人とも、このALCATRAZZへの抜擢で広く認知されたわけで、ボネットさん、その慧眼も高く評価されてしかるべきかと。
御年70をとうに超えていると思われるボネットさん、今も絶賛活動中。YouTubeで見る限りでは、近年でも歌唱力は衰えていなさそうかな。おっそろしく元気なジジイですわ(笑)。いつまでも歌い続けてほしいお方であります。
思えば、ランディ・ローズ、ブラッド・ギルス、ジェイク・E・リー、ザック・ワイルドを世に送り出したオジー・オズボーンって、改めて凄い。