【3】より続く。
なかなか引っ張ったが、発見から38分後。
ようやく「あの吊り橋」、左岸側主塔の前に立つ。色々気になる点があったが、ようやく間近で確認できるぞ~!
まずは、お名前が判明。擬態っぷりが見事なので、上からは気付かなかったが、
「しでのきばし」…か?
その右下に、
上からも見えていたあの看板。
割れてるように見えてたんだけど、ここで見ると普通に完全体っぽい不思議(笑)。なんでそう見えたんだろう…。
で…その下。
「キケン 通行止め」は想定内ながら、問題なのはこれだ。
「クイズ 1、橋の長さ 2、水面からの高さ」
・・・。
いやいやいやいや、クイズって、ホンマに「問題」やないか(笑)。
この「問題」を見て思った。やっぱそう古い吊り橋じゃないなと。もっと言えば、この道自体も古くないな。ほぼ間違いなく、平成16年の路線付け替えと同時に整備された遊歩道の類いだと思われる。
ともあれ、クイズの答えはどこよ?
それはもちろん、対岸にあるんだろうな。
渡れないけど。
いや、わたくしとて実際は渡る気充分。けれど、しでのき大橋から見下ろしたその状態は決してよろしくなかったしなあ。
渡橋を決行するか否かはやはりアレを見てジャッジしないと。
で、やったのが
下からの観察…で、あー…これはやめとこう。
金属の番線がそれなりの密度で存在するタイプ、あるいは真ん中に梁があって釘付けされてるタイプなら、床版がところどころ逝ってようが渡ろうと思っていた。しかるにこれだと、踏み抜かないために足をどこに運べばいいかわからない上に、身体が通過するだけのスペースがあるので踏み抜いた際のリスクも大きい。
クイズの答えを確認するまでもなく、それなりに高い吊り橋なのは上から見てわかってるしな。
危ない橋は渡らないんだよキミぃ~。(そのまんま)
ここは素直に現道から…と振り返って気付いた。
アンカーレイジの右側に…めっちゃステルスな階段がある!?
それは遊歩道仕様な、擬木を使ったちゃんとした階段だった。
登る途中で、アンカーレイジの上から一枚。
メインケーブルには一切問題なさそうなのにな~。
で、現道に復帰しての振り返りがこれ。
いや、わからんってこれは。
今見てもどっから登ってきたんだったかわからんくらいだし。けれど、確かに存在した。ちゃんとした階段がここに。
さて、対岸(右岸側)に戻ってきた。
こっちのアプローチは非常にわかりやすく、見落とすことはまずないだろう。
これが、右岸側主塔。
最初に見つけたほうだ。
見たところ、左岸側となんら変わるところはない。
さながら間違い探しレベル(笑)。
当然ながら違うのは、これ。
「クイズのこたえ 1、橋の長さは46m 2、水面からの高さ19m」 なるへそ~。
うーん、しかしなあ。
クイズの問題が奥地側にあるってことは、奥地側から歩いてくることを想定してたってこと。なんでそう決めつける?普通は里側から奥地側に歩くほうを考えそうなのに。ここの少し奥にある渡合温泉からの徒歩遊覧って想定なのか?
いずれにせよ、こっちから渡ろうとする者には、いきなり「こたえ」を突き付けられるという不条理がまかり通っていたのだな~、過去には(笑)。
もしわたくしの読みどおりであれば、
しでのき大橋と同い年、あるいは少し年少であろうしでのきばし。まだ全然ティーンエイジャーなのに、このクタビレっぷりとは…。
この階段が、
まるで常世と現世の境のような。ねえ。
架けるならちゃんとメンテをしてほしいな。いや、メンテするに足るほどの利用がありそうなのか、ちゃんと見極めてほしかったな。なんか、不憫だ。廃された旧道と同等くらいに。
そうそう、旧道。
いよいよ、満を持して。
【5】に続く。