【前篇】より続く。
左カーブ手前で
ガードレールにより一車線に絞られる謎な措置。その先に…見えるのは何だ?
それは、この未成道において最大の手がかり。
と同時に、もっとも悩ましいブツでもある。
そこには、重要なことが書かれて…
いたはずなのに。
大きめの画像で貼るのでご覧いただきたいが、最上部には「道路改良工●(事?)」と書かれ、その下には「榛原菟田野御杖●(線?)」と、すっかり薄くなった文字。その左下には「宇陀郡御杖村桃俣」という文字も見えるので、想像するにこの先の未開通部分を含めた工事地図が描かれてたんじゃないかと思うのだが…
なーーーんも見えませんやん。
看板ごと放棄されて久しい様子。未成区間入口の桃俣橋の竣工が1976年だったことを考えれば、その先の道路もそこから数年以内には建設されているはずなので、とすれば…最長で45年近くも放置されてるのか、この未成道は?
看板の立つ左カーブを立ちあがって数十m。
いかにも…な、サドンデス。未成道あるあるなこの感じ、沁みるな~。大好きだ。
スパッとぶった切れる舗装。そして、
とりとめのない広場?へと。
いつのものとも知れぬダブルトラックが残っている。左手には、
昭和の香り漂うコンクリ擁壁。1970年代末ごろの建設という見立てとは矛盾しない。
…繰り返すが、現地ではそこまでわかって見てたわけではないのだが。
そしてダブルトラックは
右へとカーブし…終了。ここが、未成道の末端だ。
かたわらには、
剥がした舗装…に見えなくもないカタマリ。これ…アスファルトっすよね?
どん詰まりからの振り返りの景。
道路の末端…には見えないな。でも確かに見届けた。
ここで、未開通部分の地理院地図を。
中央が村境の差杉(西杉)峠。県道の証、黄色で色づけされた点線道が描かれているが、当然と言うべきか、この点線道は未成道からでなく、元の県道から続いている。
どこへも行かない哀れな未成道の端点は、中央ちょい右に。この無為なぶった切れ感が侘しい。
この道に関して、ネット上でささっと調べてみたが、そのくらいではさっぱりなにひとつわからなかった。御杖村の公文書やら議会議事録なんかを当たれば、いろいろわかるのかもだけど。
どなたか、しr(ry
戻りは、けっこう久々な気がする走馬灯ヴァージョンで。
最後に、復路での一枚を。
40年以上も経ってそうなのに、乏しい使用感。
日向で見ても、なんだか幻のような道だった。
以上。