1月20日にリリースされたNAND-MAIDのアルバム、「Unseen World」。
これが、途轍もなかった。
語彙が貧困なんで「カッコいい」とか「素晴らしい」しか書けないからレビューはしない(そこまでまだ聴きこめてない。)
けど、わたくし的にはマジで駄曲皆無な、超弩級の大傑作だと確信している。
いや~、よくぞここまで。
このアルバムからは、3曲の公式MVが発表されている。“Warning”“After Life”、そしてアルバムリリースに先行して真っ先に発表されたのが、今宵ご紹介する“Manners”。
「原点回帰」と「現点進化」(これは彼女らの造語)をテーマにしたという本作において、この二つのテーマをつなぐ存在として最後に書かれたのがこの曲だということで、歌詞の中にアルバムタイトルである“Unseen World”というワードも登場する、まさに重要な一曲として最初に発表されたのだと思う。
これがまた開始3秒でわかる、実に王道なハードロック。クラシカルでブルージーでグルーヴィーで。
思わず嬉しくなっちゃうような、だが繊細で美しいアウトロが示すように決して懐古調ではないのがこのお嬢さんたちの凄いところで、派手さはないが、これはまさにハードロックのルネッサンスと呼びたい出色のナンバーである。
途中インサートで、アルバムのアートワークを思わせる指の映像が使われているが、個人的にはしっかりと張った根、力強く伸びていく力、のようなものを象徴しているのかな、と感じた。希望と決意に満ちた力強い歌詞と併せ、確かに「原点回帰」と「現点進化」の架け橋にふさわしい楽曲であり、MVだなあと。
MV発表直後から、いつもどおり多くのリアクターがこの曲のリアクション動画をアップして来ているので、わたくしがチェックできた中からいくつか見つくろってご紹介。どれも好きなリアクターさんばかり。
まずはGuitarGentさん、イタリアの方。
続いてOldSkuleNerdさん、アメリカの方。
最後、Tauri Reactsさん。彼女もアメリカの方。
個人の感想だが、いつも以上に「心地よく聴いてる」人が多い気がしている。やっぱりこのブルージーなサウンドと粘っこいグルーヴ感は、特に欧米のガイジンさんたちが無条件に好むものなんじゃないかな~。皆さんいい顔で聴いてる。
アルバム完成間際に急きょこんな楽曲を産み出せる歌波先生とBAND-MAID、恐るべし。