知られざる土木遺産・里耀洞訪問記【4】 (京都府綴喜郡宇治田原町) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【3】より続く。

 

 

進入したのは20mいくかいかないか、くらい。それでも洞内には9分ほど滞在したようだ。つうか、進むのに時間がかかるからってのも大きいが。

 

 

充分に堪能したので、撤収。

去り際に、ありがとうのタッチ(笑)。扁額に触れる隧道は嬉しい。

 

 

 

 

 

狭い水路の掘割に覆いかぶさった植生が、

隧道を秘匿するかのような、そんな坑口前の景を戻っていく。

 

 

 

 

 

掘割を抜けたところで振り返ったその時、

掘割に向かって右側に、上へと登ってゆく踏跡を見つけた。

 

来た時にはチラ見えした隧道にまっしぐらだったので気付かなかった。ちょっと辿ってみようか。

 

 

 

 

登ってゆくと、程なく

ほぼ廃道状態の林道に出た。林道っつうか、作業道的な?

 

もうちょい先で景色が開けてるようなのでさらに進むが、

 

 

 

 

 

ちなみに作業道?は、

逆方向、すなわち下る方向にも延びていた。こっちも後で辿ってみよう。

 

 

 

 

 

さて、作業道は先ほどの場所からすぐに、

きれいな舗装林道に出た。これは振り返っての撮影。

 

 

 

 

 

記事的には大サービスの(笑)看板。

やはりさっきのは森林施業用の仮設道路と書かれており、今出てきた道は「その3」だそう。

 

この舗装林道を少し辿って「その4」を探したり(見つけられなかった)して遊んでからこの場所に戻ってきて…不思議なことに、ここに至るまでに全然考えていなかったことをふと考えた。本来ならずっと考えていてもおかしくなかったことを。

 

 

 

 

「そういえばさあ、

隧道の反対側、探せるんじゃないの?」

 

いや、アプローチ場所以外はまったく下調べもなしに来たもんだから、記事で見たとおりの隧道に到達し、少し内部を見られただけで大満足し、マジでそれ以上のことは考えてなかったのだった。

 

が、こうして来てみると隧道上には舗装林道が走り、そこから隧道反対側がありそうな谷筋にも降りていけそうなのを認識して初めて、その考えがよぎった。いや、これは逝っとかなアカンやろ。

 

 

 

 

が、そう簡単に見つけられるかどうか…って、

わずか2分ほどでアヤシイ窪みはっけーーん!

 

あまりにわかりにくいと思うので、イメージ線を書き加えた。これ、もうほぼ決まりじゃないかね?

 

 

 

 

 

が、切り立っていたのでその場で降りるのは自重し、

もう少し下って行った。

 

 

 

 

 

すると…あっ!

お懐かしや、送水パイプ(笑)。

 

パイプは先ほど見えた隧道坑口らしき窪みの方から延びてきていた。つうことはやはり、先ほどの窪みが隧道であり、このパイプが向かう先が取水地点ということになる。

 

 

ならば…と、隧道は後回しにしてまずはパイプを追いかけた。

 

 

 

 

すると、わずか数十mほどで、

この箱に到達して終了。

 

まとめると…この谷(名称不明)の上流からの水がここで一旦集められ、ここから送水パイプにより隧道を抜けて瀬羅谷へと引かれてあの集落近くのタンクへ送られてる、という状況だと思う。思うんだが…

 

とりあえず現在は、このほっそいパイプで事足りる程度の水量しか必要ない、ということなんだろうか。失礼ながら、この程度でもちゃんと意味がある(役に立ってる)んだろうか。なんか釈然としないな…。

 

 

 

 

 

 

取水方向はここまで見れば充分だろう。

やはり隧道が気になるので、ここで引き返した。

 

 

 

 

 

そして…ものの2分で、アヤシイ窪みの前へと出た。すると…

 

 

 

【5】に続く。