【1】より続く。
彼岸の世界への入口、それはここ。
現橋である「笹川新橋」東のたもとより。暗く沈んだ彼岸が見える。
まあ、そう見えるのはもちろん写真のアヤではあるが、
この隔絶感、格別。
旧道路盤にデカデカと鎮座するこのコンクリ構造物(手前にある私有地の作業スペース?土留め)、もちろん廃道となった後に造られたはずだが、これもそれなりに…そう、1986年製の現トンネルと同程度には古びて見える。
その脇をすり抜けると、
絵に描いたような廃橋。既に現道から見ていた通りだ。
ちなみに現道は富山県道103号田中横尾線という県道なので、この橋そしてその奥の闇にうずくまる旧隧道とも、旧県道の物件ということになる。
これは、2枚上の写真から進んで、コンクリ構造物沿いに90度右折した景。
ほぼ路盤後の9割方を蹂躙しちゃっている。
これが、
下流側からのサイドアングル。ちなみに川の名前は地名通り笹川。
アングルチェンジで、これがコンクリ構造物上からの俯瞰。
どっからどう見ても、彼岸の隧道は頑なに秘匿されてその姿を見せない。凶器を隠し持ってやがるな…。
橋上から望む上流側…はもちろん現道。
それと北陸自動車道。
そしてこちら、下流側。
何か見えるな?
そちらにあったのは、
魚道を備えた堰堤。
ここで見えたあるモノが気になったところから、この後小ネタの発見につながったのだが、それはまあ次回に。
渡った先の彼岸の世界は、
ひんやりとしていた。
ここまで一切触れてこなかったことからもお分かりかとは思うが、
どの親柱からも、一切何の情報も得られなかった。
まあ、現道の橋が「笹川新橋」であるならば、この橋はほぼ間違いなく「笹川橋」というお名前だと思って間違いなかろう。ビジュアル的には、お誕生日は昭和30年代前半くらいか。
さてさて、さてさて。
いよいよご対面…。
だが、期待しないでネ(笑)。
【3】に続く。