この穴の、
正体判明!
つうわけで、以前記事にした、一雨の水路隧道という全3回の記事があるのだが、この謎の隧道の正体が判明した。オリジナル記事はコチラ↓
なんと実はこの穴、
材木を流すための隧道だったという。
かつて、日本全国の林業が盛んな土地で行われていた、丸太や材木の川流し。奥地からの搬出方法として、ここ紀伊半島でも北山川の筏流しに代表される川流しが行われていた。
恐らくはその時代、すなわち昭和三十年代あたりまで使われていたものかと思われる。
それがわかったのは、先日のトリさんのブログで紹介された、「古座の材木流しトンネル」なる記事。
コチラ前編。
で、コチラ後編。
いや~、これ見たときは驚いた~。まさか、こんな狭くて急勾配な穴で材木を流していたとは。流すっつうよりも、「落とす」という表現がしっくりくる感じだ。
ここでひとつ疑問。
立会川を流してきた材木を、この隧道でショートカットして古座川に流していた、っていうことなのだろうが、立会川ってこんな感じの
大して水深もなさそうな渓流っぽい川なんだが、この川に材木を流すなんて可能だったのか?あるいは鉄砲堰でも組んで一気に流してたって可能性もあるが…。
もしかして、
隧道が開口しているところの対岸に広がるこの一角で伐採したものを、そのまま流してたんだったりして?それなら一定の納得感はあるけど、なんかなあ。
正体が判明して改めて気になるのが、付近に点在する大小の穴。
二枚上の写真でも、岩壁に小さな孔が開いているのが視認できるが、隧道の下流側にも
あんな高い所に謎の穴が開口してたりするのだ。ちなみに写真中央ちょい左の暗がりが、件の隧道。
隧道のすぐ左隣りにも
こんな穴があったしなあ。
改めて想像してみる。
この穴に材木を流して…
つうか差し込んで、
この狭くてくねった洞内を
ガシガシ流れ落ちて、
そのまま真っ逆さまに
古座川にズドーン!とね。
いやこれ…かなり小ぶりな材木でないとつっかえて無理だ。サイズ的にこの流域で産出する材木にはこれで十分だったってことなのだろうかね?
でもまあ正直なところ、一番驚いたのは…コイツが、道の駅に置いてある観光パンフレットに載ってるような物件だったことだ(笑)。
知られざる物件を発掘したと自己満足してたのに…まあ、そんなもんですわ(笑)。
てなわけで、正体判明。トリさんありがとうございました~。