日光橋 (東京都福生市熊川) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 

2015年8月14日、出張の際に立ち寄った、知る人ぞ知る「最古の」橋をご紹介。

 

 

 

JR拝島駅のほど近く、玉川上水下流左岸側より…

コンクリートアーチの橋が現れた。

 

場所はコチラ。同好の士ならば地図を見れば見当がつくと思うが、旧国道16号の橋である。

関係ないけど、拝島駅周辺の地図って、鉄道好きにはたまらんなあ(笑)。

 

 

 

 

 

北側より正対。

これが、お目当ての橋である。

 

 

 

 

 

 

 

お名前は…

残念ながら…って、よく見たら?

 

 

 

 

 

 

あった~。

「につこうはし」。

 

 

 

 

 

 

橋上から見る玉川上水、

これは上流側。

 

 

 

 

 

 

 

下流側は、木が生い茂って流れは見えず。

無骨なコンクリート製欄干がいい感じである。

 

 

 

 

 

 

で、こちら南側より。

なかなかいい雰囲気でしょう?

 

 

 

 

 

 

お名前、漢字表記だと

「日光橋」。

 

国道16号に当たる道は、江戸時代には日光街道と呼ばれていたということで、それにちなんでのこの名前だそう。

 

 

 

 

 

 

左の親柱には、お誕生日。

「昭和二十五年五月竣功」。

 

さて、いよいよここで突っ込まれるだろう。戦後の橋かよ!と。

 

冒頭に「最古の」って書いたのはなんだったんだねキミぃ!!

 

 

 

 

 

 

 

説明しよう。

昭和25年製のコンクリートアーチ橋と言われて、まあそうね、というビジュアルだがよく見てほしい。

 

 

 

 

 

 

よ~く見てほしい。

お気づきだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

ズームしますぞ?アーチの中央部…

煉瓦アーチ!!

 

これは、明治24(1891)年に日光街道に架けられたもの。実はこの橋、

現存する国内最古の道路用煉瓦アーチ橋なのだそう。マジか?

 

確かに相当に古いものだが、それって確証があるんだろうか。いや、ケチをつけるつもりはないのだが、全国津々浦々の道路下に人知れず眠る煉瓦製の暗渠存在することを知っているので…。もしかして暗渠とは区別しての話か。

 

 

ちなみにに親柱にもあった昭和25年とは、両側をコンクリートで大きく拡幅された時のこと。ならば「竣功」じゃなく「改築」とかにしといてくれればねえ。この大幅な改修のためか、土木学会でのランク付けはCランクに留まっている。

 

 

 

 

 

 

最後に、上流側の橋からズームで。

緑豊かな玉川上水とよくマッチしている。

 

 

 

「日本最古の」って、やっぱテンション上がるな(笑)。イイものを見せてもらった。

 

 

 

 

 

 

以上。