今宵ご紹介するのは、この趣味で実際に動き始めた最初期の2009年3月15日に訪ねてそれっきりの物件。
チョーいきなりのこの写真から
ドーーン!とね。
関西鉄道の手によって敷設され、のちの国有化によって国鉄線となった草津線。この隧道は天井川である大砂川をくぐるもので、1889(明治22)年に開通した当時から数えてなんと建造後130年超え!あ、場所コチラ。写真は甲西側ポータルである。
で、コチラ三雲側ポータル。
煉瓦ポータルには帯石、笠石を備えており、アーチ環は楯状迫石。
ちゃんと要石もあるが、後付けで架線設備が取り付けられている。当然開通時は非電化だったから、電化に際しては路盤の盤下げが行われたものと思われる。
洞内の煉瓦には、
蒸気機関車による煤煙の痕跡がしっかり残っていた。
隧道の写真は以上(笑)。
これは隧道上からの景。
お懐かしや、湘南色の草津行きが接近中~。手前が大砂川なのだが、水は流れてなかった。
そのまま反転して、
お見送り。
この写真で言うと左のほうに旧東海道が通っており、そこにも大砂川をくぐる隧道がある。それは関西鉄道に先んじることさらに5年、1884(明治17)年建造の、滋賀県最古の道路隧道であり、ここに来る直前に訪ねてるのだが、記事はまた別の機会に。
で、当時はその隧道から川伝いに上の写真の位置まで普通に来れた。で、こっから線路際に降りて撮ったのがこの記事での写真である。
また再訪して撮り直したいけど、今はどうなんだろうか。このルートはまだ使えるのかなあ。使えないとなると、バリバリの現役路線だけに接近は難しいな。
以上。