F1開幕戦キャンセルに思う。 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 

めっちゃ久しぶりのモタスポネタが、残念な話題なのですが…。

 

F1世界選手権開幕ラウンドのオーストラリアGP、3月13日金曜日より開幕予定でありましたが、「なんと」開催キャンセルとなってしまいました。それも開幕の2時間前に発表という、まさにドタキャン。

 

直接的には、チームスタッフから新型コロナウィルス陽性反応が出たことによるマクラーレンの棄権が大きかったですが、それ以前からそもそも開催すべきではない、という論調は強かったですね。F1の象徴たるスクーデリア・フェラーリはもちろんイタリア(それも北イタリア)のチームだし、そうでなくとも全世界的な感染拡大が明らかな中で、しめて数千人単位のチームスタッフが移動し、数万の観客が集まるなんてのは、容認されるはずはないわけで。

 

それでもなお先ほど「なんと」開催キャンセルになった、と書いた理由は、それでもF1はやるだろうな、と思ってたからです。正確には「止められない」だろうな、か。

 

 

オリンピックやサッカーのワールドカップと比肩する規模のスポーツイベントであるF1には、参加者、サプライヤー、スポンサーなど様々な立場で世界的企業が何百社、何千社と関わっておりまして、その数だけの膨大かつ莫大な契約や利権がうずまく生々しい世界です。全世界様々な放送媒体も、莫大な放映権料をすでに支払い済み。主催者(各国サーキット側)も巨額の開催権料を(以下同文)。

 

 

 

要は「当事者」の数が他のスポーツイベントなどとは桁違い、無数の契約でがんじがらめの世界、とほうもないスケールで動いているF1は、もう止められないだろう…

 

と思ってただけに、マジにキャンセルされたのはビビりましたね。開幕2時間前に発表、というそのギリギリっぷりがめっちゃ批判されているようですが、わたくしなんかはそこが逆にリアルっつうか、どえらい決断だと思いました。

 

 

近年では2011年だったか、バーレーンGPが反政府デモ激化の影響で中止となったことがあったのですが、あれはもう少し時間に余裕があったように記憶しています。ちなみに今年、オーストラリアに続く第二戦として設定されていたバーレーンGP、もともと無観客での開催が決定していましたが、今回のキャンセルを受けて延期(時期未定)となってます。

 

ともあれ今回の新型コロナウィルス禍は、内乱や紛争レベルの扱いとなっているってことですね。ちょうど直前にWHOが(遅まきながら)パンデミック宣言したことも大きかったのかもしれません。

 

 

そして思ったのは、F1が中止になるほどなら、いよいよ東京オリンピックは予断を許さない状況を迎えるな~ということ。

 

オリンピック自体には興味ないですが、いろんな準備をしてきた人たちのことを考えると、無事開催できることを願っています。が、最優先で考えられるべきなのは「国益」だと思いますね。人命や健康・安全の担保なんかもすべてひっくるめた上で、開催する、あるいはしないことで日本にもたらされる利益、不利益のバランスをどう見るか、なんでしょう。

 

とは言っても、開催可否を決定するのはIOCだとのこと。そしてIOCは「WHOからの勧告があれば従う」というニュアンスのことを言ってますから、実質的に決めるのはテドロス君ってことになるんですかね?

 

 

 

 

 

それにしてもF1…開幕2時間前はエグイ…。果たして、開幕戦はいつになるのかな?その調整の複雑さを思うと、嘔吐感ハンパなし。